同氏はSteamにて密かにとある1つのタイトルを価格変更し、その収益がどの様に変化するかを実験したところ、全体の収益は以前と全く変わらなかい事が判明したとのこと。この事から価格設定には非常に弾力性があると考えたNewell氏は、さらに新たな実験で『Counter-Strike』を映画やコミック規模の宣伝イベントと合わせて75パーセントオフのセールを実施、すると今度は40倍もの収益が発生したそうです。またセール後は値引きされていたタイトルの売り上げが通常のプロモーションを行った際よりも伸びるそうで、Newell氏は25パーセント、50パーセント、75パーセントの値引きにはそれぞれ異なった売り上げの増加が確実に起きるとコメントしています。
さらに『Team Fortress 2』など、基本プレイ無料の課金アイテム方式“Free to Play(F2P)”についてもNewell氏は語り、「実際に遊ぶ事が出来る」と無料でプレイ出来る事が重要であることを強調。実際に『TF2』ではF2Pを取り入れてから、収益が5倍に増加したそうです。この事は先日、ゲーム内ストアが1周年を迎えた際にも、1年間の利益が200万ドル以上になった事が明らかにされていました。
またNewell氏は、海賊行為は価格設定では無く、サービスの問題によって引き起こされているとも発言。ローカライズの遅れによりロシアでの製品発売が遅れてしまっている事を例に挙げつつ、不正コピーを止めたいのならば、反海賊行為用の技術(DRMなど)を作り出すよりも、よりサービスを向上させて違法者を正規の購入へ促す様に満足させるべきだと訴えました。実際に欧州では、海賊行為が多いと言われているロシアでのSteamの売り上げが、ドイツに次いで2位に位置づけしている事を明らかにしています。
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