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【TGS 2011】20周年でしか出来ないチャレンジを・・・『ソニック ジェネレーションズ』飯塚氏インタビュー

任天堂 3DS

ソニック ジェネレーションズ 白の時空
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今年で20周年を迎えたソニック・ザ・ヘッジホッグ。12月8日にはプレイステーション3、Xbox360で『ソニック ジェネレーションズ 白の時空』、ニンテンドー3DSで『ソニック ジェネレーションズ 青の冒険』という2つの記念タイトルが発売になります。インサイドでは本作を開発するセガ、ソニックチームの飯塚隆プロデューサーにお話を聞きました。

―――まずは20周年おめでとうございます

飯塚: ありがとうございます。最初はどうなることかと思いましたが、20周年に合わせた『ソニックジェネレーションズ』を発売に漕ぎ着けそうですし、誕生日の6月には米国のE3でファンイベントを行い、皆さんの前に立つ事が出来ました。いい一年に出来たんじゃないかと思います。

―――早速ですが、『ソニック ジェネレーションズ』という企画が生まれた経緯を教えて下さい

今までも節目節目にタイトルを出してきたんですが、単にその年に出す新作ではなく、20周年のためにゲームを一つ作りたいというのを最初の段階から考えていました。その際に、20年間の思い出を一つのパッケージにまとめたような作品が挙がりました。昔のゲームを最新技術で作り直して、原作を遊んだ方でも新しい驚きをもって再び遊んでもらおうという企画です。

それから、昔からのファンの方には2Dソニックが大好きという方もおられますし、逆に最近のファンの方には2Dソニックを知らないという方もおられます。そうした世代の違うファンの方みんなが共感できる、一緒にお祝いが出来るようなゲームにするために、クラシックとモダンという2つのパターンをそれぞれのステージで盛り込んでいます。

世代を超えた二人のソニックが活躍するという、ある意味、これまでのタブーを超えた作品でもあります(笑)。

―――「ジェネレーションズ」という副題には色々な想いが込められていそうですね

一つはソニックが世代を超えるということ。もう一つはファンの皆さんも世代を超えて、世代を超えたソニックを楽しんで欲しいということですね。

―――歴史あるタイトルだけあってステージのチョイスは大変だったのではないでしょうか?

どうしても開発チームだけで選ぶと偏りが出てしまうので、米国のセガ・オブ・アメリカや英国のセガ・オブ・ヨーロッパの意見、それからこっそりとインターネット調査も行って、一般ファンの方からも意見を募りながら決定しました。

―――ステージを作り変えるというのはどういった作業になるのでしょうか?

まず、昔のソニックであれば2D、最近のソニックであれば3D、それぞれオリジナルに近い表現がありますよね。オリジナルに近い方は極力、懐かしさを感じて貰えるように原作のエッセンスをふんだんに盛り込みながら驚きを追加したような内容になっています。

例えば『ソニックアドベンチャー2』(ドリームキャストなど)の「City Escape」というステージがありますが、そこの最後にトラックが出てくるというのは原作を遊んだ誰でも知ってる事です。しかしそのトラックが原作には無かったような展開をする、というような形で昔を踏襲しながらも新しい驚きを導入しています。

逆に元々3Dだった「City Escape」を2Dにするという作業は原作をかなりガラッと変える作業ですね。トラックを横から見たらどうなるんだろう、とか、かなり開発のメンバーも楽しみながらアイデアを盛り込んで全く新しいステージを作るような作業になります。

―――3Dの作品を2Dにするというのはなかなか無いことですよね

そうですね(笑)。今まで3Dアクションで出してきた迫力が2Dになると損なわれてしまうので、どうすれば楽しさを実現できるんだろうというのは難しかったですね。「City Escape」のトラックを横から見ても余り面白くないので、奥行きを使って奥に来たり手前に来たりというような遊びを入れることで新しさを実現しています。

―――ステージは何種類くらい収録されているのですか?

メガドライブ世代、ドリームキャスト世代、現世代でそれぞれ3タイトルずつステージを使っていますので、全部で9ステージあり、そこにプラスしてボスやライバルのステージがあるというイメージです。

―――3DS版はいかがでしょうか?

3DS版では単に3D立体視に対応するだけではつまらないので、最初の「GREEN HILL」こそ同じなのですが、他は家庭用機版とは異なるステージを収録しています。

また、ステージ構成も家庭用機の3Dと2Dとは異なり、最近の2Dアクション(モダン)とクラシックな2Dアクション(クラシック)という2つの軸でステージを構成しています。もちろん立体を意識した仕掛けをふんだんに盛り込んでいます。立体的な横スクロールアクションとはこういうものだ、というのを見せられるものになったと思います。

―――家庭用機でも3Dテレビに対応しますね

はい。PS3とXbox360でも3Dテレビに対応しています。どちらのプラットフォームも、今となってはハードウェアで3D立体視に対応していますが、『ソニック ジェネレーションズ』の企画当初はそのようなものは無く、自力で3Dに対応するつもりだったんです(笑)。プログラマーの方でも独自で3D表示を実験して実現可能なレベルまで行っていたのですが、その後、どちらも正式に対応があるということで、ちょっとガッカリした記憶があります(笑)。ただ、最初から3Dを意識したステージ設計を行っていましたので、そこはより楽しめる内容になったかと思います。

―――3Dの上手な使い方というのは見つかったでしょうか

最初3Dと言うと手前に飛び出すというイメージがあると思いますが、実は奥行きの表現が豊かで、その奥行を使った遊び方、先程の「City Escape」のトラックじゃないですけど、距離感を感じるような演出がやりやすくなりますね。距離が掴み易くなるので、アクションゲームと3D立体視の相性はかなり良いと思いますね。

―――飯塚さんが思い入れのあるステージはありますか?

オリジナルが自分が手がけたステージですね。今回自分はレベルデザインには関わっていないので、どういう風に仕上がってくるか楽しみでした。それが想像を超える仕上がり具合だったので、ああ自分も歳を取ったなと(笑)。若いスタッフのセンスの良さに感動しました。

あと音楽ですね。人間、音楽を聞くと昔の記憶が蘇ってきますよね。懐かしい音楽と綺麗になったビジュアルでそのステージを遊ぶと、昔シコシコとステージを書いていた頃を思い出して、胸が打たれるなと(笑)。

―――開発の皆さんもそうした想いをそれぞれが持ちながら作ったんでしょうね

今の若い人達は昔のステージを何回も何回も遊んで良さを理解した上でレベルデザインしてくれていましたね。オリジナルよりも良いものを作ろう 歴史を紐解いていく作業をしたので、今回関わったスタッフはソニックの良い所も悪い所も学んで、いい勉強になったんじゃないかなと(笑)。

―――ソニックと言えば楽曲も人気が高いのですが、今回はいかがでしょうか?

楽曲については、クラシックについては、オリジナル曲に非常に近い形でレコーディングをし直したものを収録しています。モダンについてはある程度のアレンジを加えたものを収録しています。

特に初代の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と続く『2』はDreams come trueの中村正人さんが作曲した楽曲なんですけど、これをアレンジするというチャレンジをしています。中村さんには快諾いただいたのですが、非常に価値のある曲で、当然、素晴らしい曲なので下手なものは作れないということで緊張感がありましたね。

―――予約特典でサウンドトラックも用意されるそうですね

家庭用機の「白の時空」、3DSの「青の冒険」でそれぞれ違うCDを用意しています。内容としては過去の20年間のタイトルの第一ステージの曲を集めたものです。今回の作品には収録されなかったような少しマイナーな曲も入っています。かなりの数になったので2枚組になっています。一般発売されることはまず無いものですので、是非両方の作品を買って楽しんで下さい。

―――今後のソニックの展開はいかがでしょうか?

もちろん次の作品は考えています。今回、20周年という一つの節目で作品を出しましたが、2Dと3Dはそれぞれ良さがある事を再認識しました。昨年も2Dの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 Episode I』と3Dの『ソニック カラーズ』を出しましたが、2Dも3Dもそれぞれ継続していきたいと思っています。具体的に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 Episode II』は制作が始まっていますし、3Dソニックも今のスタイルを継続するだけでなく、「こんな事をしちゃうの?」と驚かれるような3Dアクションを作りたいと思っています。

―――ソニックの活躍の場がもっと広がるような可能性も・・・?

そうですね。アクションゲームというジャンルだけでは遊んでいただけるお客さんには限りがあります。もちろんソニックというフランチャイズのコアとなるのがアクションというのは変わりませんが、その他のジャンルにも広がっていき、アクションを遊ばないお客さんにも「あの青いキャラ知ってる」と言っていただけるような未来が見たいですね。ですから、オリンピック以外のジャンルにも挑戦したいと思ってます(笑)。

―――最後に読者に一言お願いします

今までのソニックのステージをリメイクするというのは今回が初めての事です。アニバーサリーでないと出来ない試みで、今までサポートしてくれたファンの皆さん、昔ソニックを遊んでくれていた方、そしてソニックはまだ遊んだ事がないという方にも是非遊んで欲しいと思っています。一本でソニックの20年間を体験できるゲームになっているので、ぜひ楽しみに待っていて欲しいです。

―――ありがとうございました
《土本学》

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