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【TGS 2011】絶対に死なない主人公、アクションも独自の世界~『Never Dead』ステージ

KONAMIは東京ゲームショウ3日目の午後、PS3/Xbox360向けに開発を進めているアクションゲーム『Never Dead』のステージイベントを開催しました。ステージにはプロデューサーの野尻真太氏と音楽を担当したDes-ROW氏が登壇。

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KONAMIは東京ゲームショウ3日目の午後、PS3/Xbox360向けに開発を進めているアクションゲーム『Never Dead』のステージイベントを開催しました。ステージにはプロデューサーの野尻真太氏と音楽を担当したDes-ROW氏が登壇。何でもアリの『Never Dead』を象徴する盛り沢山のステージとなりました。

『Never Dead』は不死身のデーモンハンターの主人公を描いたアクションゲーム。コンセプトは「No Death」そして「No Rule」。どんな攻撃を受けても死なない主人公は、死なないという特性を活かした普通のゲームでは考えられないような攻撃やアクションを繰り出していきます。体がバラバラになっても死なないどころか、自分の腕をちぎって敵に投げつける攻撃があったり、頭だけを飛ばしてステージの先に進んだり。

プロデューサーの野尻氏は『Never Dead』の企画から実制作まで手掛けていますが、その開発は容易ではなかったようです。まずは企画時。「ダメージを受けても死なないゲームを」という企画は中々周囲の理解を得られなかったそうです。しかし企画会議では「たぶんみんな理解してなかったと思うんですけど、やってみれば、って(笑)」というような感じで開発がスタートしたそうです。

そこからが更に大変で、実開発を担当したのは英国のRebellion。野尻氏は単身英国に乗り込み「英語も喋れず、ボディランゲージだけで格闘する日々が続いた」そうです。しかしDes-ROW氏の証言によれば今では意思疎通のバッチリになっているとか。「僕が(野尻)真太くんの居ない会議に出席したら、真太さんのメールでは~、真太さんはああ言ってた、真太さんはこうした方が喜ぶはず、とか皆が言ってるんです。彼は今では英国で絶対君主になっているんですよ(笑)」

■不死身の呪いをかけられた主人公

ここからトレイラームービーを使いながら登場するキャラクターたちが紹介されました。

主人公のブライス・ボルツマン(CV.白熊寛嗣)は「昔はイケメンだったのに、今やすっかりオッサン」(野尻氏)というデーモンハンター。魔王との戦いに破れて、不死身の呪いをかけられてしまい死なない体に。ヒロインのアルカディア(CV.木下沙華)はブライスをフォローする「私好みの、少々キツめだけど女の子らしい一面ももったキャラクター」(野尻氏)とのこと。

アレックス(CV.若本規夫)はもう一人の不死身のデーモンハンター。ちょっと危ない奴のようです。サングリア(CV.中尾隆聖)はバカだけど強いキャラ。アスタロテ(CV.梁田清之)はボルツマンを不死身にした魔王。そしてニキ・サマーフィールド(CV.中島愛)はポップスターを目指す女の子。ちょっと生意気なところもあるけど、いい子だそうです。

ここでニキ・サマーフィールド役を演じた中島愛さんもステージに登場。中島さんはこの役の音声はもちろんのこと、曲も歌っています。その曲はかなりの難易度で、Des-POW氏は「ムチャ難しい曲で、仮歌を歌う人が歌えなかったくらい。でも完璧に歌ってくれました」と絶賛。しかし中島さんは「いやー、難しかったです。音程が広くてサビはとにかく高くて、今まで出したことのないな声を出しました。」と苦労を語っていました。

役に関しては「ニキは10代でワガママなところもある子でありながら、曲の歌詞にはちょっと背伸びをして愛を歌っていたりして、ときおりハッとさせられる子です。少しずつ成長していく様子を演じて欲しいというリクエストもあったので、そこは意識していました」とのコメントでした。

『Never Dead』にはバンドMEGADETHの書き下ろしの曲である"Never Dead"という曲が収録されます。これはDes-POW氏のラブコールで実現したそうです。「一年前くらいから話をしていて、ようやく今年の3月末くらいにOKの返事をもらえました。すごくビッグネームだし、『Never Dead』というタイトルにもぴったりなので是非使いたいと思ってました」(Des-POW氏)。

■気になるゲーム内容は

ゲーム序盤の実演も行われました。ゲームでは主人公のアルカディアを操作します。死なない主人公ですが、唯一ゲームオーバーになるポイントがあります。それは一緒に冒険するヒロインのアルカディアが死んでしまった場合です。プレイヤーはアルカディアが敵にやられてしまわないようにサポートしながら先に進む必要があります。

一般的な攻撃アクションとして銃や刀があるのは当然ですが、やはり『Never Dead』の特徴となるアクションは不死身であることを利用したものです。腕をちぎって投げて、地面を転がる腕が持っていた銃をそのまま撃って敵を一掃する様子は衝撃的でした。この場合、腕を操作することができるようです。また、燃える火に包まれている状態では銃がファイアーバレットとなり、敵を燃やし尽くします。ステージ上の仕掛けで頭だけを飛ばして先に進むなんて様子も見られました。まだまだ色々なアクションがありそうです。

ゲーム自体は英国で開発されていて、雰囲気は洋ゲーといった感じですが、中身は日本のゲームになっているそうです。「見た目と違って、ゲームデザインは日本人がやっているので、成長要素があったりと日本のゲームに近いものになっています」(野尻氏)とのこと。

シングルプレイのみでなくマルチプレイにも対応していて、友達同士で協力したり競ったりすることができるようです。こちらにも期待です。

絶対に死なない主人公という今までのゲームにはなかったようなアクションゲームとなっている『Never Dead』は今冬発売予定です。ぜひお楽しみに。
《土本学》
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