日本では、2007年頃よりSNS上でソーシャルゲームの提供が開始され、2009年以降は、SNS運営者が外部のゲーム開発会社(SAP:ソーシャル・アプリケーション・プロバイダ)に対し、SNSサイト上でゲーム提供をできるようにオープン化を進めたことにより、多数のゲーム開発会社がソーシャルゲームをSNSに提供開始、ユーザーからの大きな支持を得た。
この調査では、大手SNS事業者の売上から、SNS上で流通するソーシャルゲームにより得られるユーザーからのアイテム販売収入流通額および広告収入を推計、これをもとにその市場規模を算出した。ソーシャルゲームを利用するユーザーに対するアイテム販売収入は急増、また各SNSのPV数の拡大に合わせた広告販売が進み、2010年のソーシャルゲーム市場規模は対前年プラス305%ときわめて高い成長を遂げ、1,219億円となった。
カテゴリ別の内訳でみると、2010年のアイテム販売収入は、対前年プラス347.6%、広告収入は、対前年プラス164.3%と、いずれのカテゴリ市場とも高水準の成長を達成、特に、アイテム販売収入額が著しい成長を遂げている。アイテム販売収入は、ディー・エヌ・エーの「怪盗ロワイヤル」に代表される、SNS事業者の自社開発ゲームがその成長を大きく牽引、またSAPが提供するソーシャルゲームにおいても、Rekoo Japanの「サンシャイン牧場」をはじめ多数のタイトルが、それぞれ数百万人規模以上のユーザーを獲得、その成長に寄与した。広告収入もまた、ユーザーのソーシャルゲーム利用の拡大に合わせて高い水準で拡大した。
2010年後半以降、ソーシャルゲーム市場には新たな事業者が参入、従来携帯電話端末向け中心で提供されていたものに加え、新たにPC向けのサービス提供を本格化させるSNS事業者が増加。2011年以降もソーシャルゲームの利用人口の拡大と、ゲーム愛好者によるアイテム購入額の増加により市場は引き続き拡大することが予想され、2011年のソーシャルゲーム市場は、対前年プラス49.3%の水準で成長することが予測される。その市場は中長期的に拡大、2014年には2500億円規模の市場になることが予測されるとのこと。
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