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コナミの新作にライセンス、UDK最新バージョンを公開・・・エピック・ゲームス・ジャパン「Unreal Japan News」第1回

「Unreal Engine」を携え、日本のゲーム開発シーンをサポートするエピック・ゲームズ。ジャパン。本日より連載が始まった「Unreal Japan News」では毎月2回、「Unreal Engine」やエピック・ゲームズの最新情報や採用事例、インタビューなどをお届けしていきます。

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「Unreal Engine」を携え、日本のゲーム開発シーンをサポートするエピック・ゲームズ。ジャパン。本日より連載が始まった「Unreal Japan News」では毎月2回、「Unreal Engine」やエピック・ゲームズの最新情報や採用事例、インタビューなどをお届けしていきます。第1回は最新ニュースとして、3つのトピックをお伝えします。隔週金曜日の更新予定です。これからもお楽しみに。

■コナミが『Saw II: The Game』用にアンリアル・エンジン3のライセンスを取得

2010/06/24 Epic Games Inc.は、Konami Digital Entertainment Inc.が『Saw II: The Game』用にアンリアル・エンジン3のライセンスを取得したことを発表しました。『Saw II: The Game』は、Zombie Studioが開発を担当するサードパーソン・サバイバル・ホラー・シリーズの最新作で、Xbox 360, Playstation 3及びWindows PC向けに発売が予定されています。

『Saw II』は映画版Sawの一作目と二作目の間の時期を舞台とし、猟奇殺人鬼ジグソウによる邪悪な罠と新たな謎が展開されます。『Saw II』では、新たな戦闘システムや周囲の環境を利用して敵とスマートに戦うゲームプレイに重点が置かれるとともに、アンリアル・エンジン3の最新テクノロジーによるリアルなグラフィックがウリとなっています。

コナミのCareen Yappヴァイスプレジデントは、「アンリアル・エンジン3の採用に迷いは全く無かった。Sawという作品にとって、アンリアル・エンジンの絶えず進化を続ける最新テクノロジー、時間節約を可能にするツール群、そして素晴らしいサポートシステムは最高の選択だった。」とコメントしています。

開発会社であるZombie StudioのCEO,Mark Long氏は「他社のゲームエンジンやミドルウェア、ツール類を使ったり、自分でエンジンを開発したこともあるが、他のどれと比べてもアンリアル・エンジン3がベストだと思う」と話します。「一番早くリスクを減らす為には、広く使われていて性能が実証済みのツールセットを使うことだ。アンリアル・エンジン3があれば、我々はパブリッシャーに対し、どんなものをいつ納品できるか、確約することが出来る。毎回、間違いなくね。」

『Saw II』はZombie Studioにとって、アンリアル・エンジンを採用した9本目のタイトル、4つめのフランチャイズになります。

「Zombie Studioのように、我々の技術のリピーターとなってくれる開発会社がいることはとても喜ばしいことです」とEpic Gamesのヴァイスプレジデント、Mark Reinはコメントしています。「コナミは最高のパブリッシャーですし、Zombie Studioはこれまでにアンリアルを採用した数々の素晴らしい作品を世に出しています。新しい『Saw』がどんなゲームになるのか、とても楽しみです。」

『Saw II: The Game』は2010年秋、映画版最新作『Saw VII』の公開と同じタイミングに全世界で発売される予定です『Saw II: The Game』のスクリーンショットやロゴ、トレイラーは下記のサイトからダウンロード可能です:http://www.konami.com/GamersNight/

■Epic Games、E3で20以上のゲームアワードにノミネート

2010/6/23  6月15日~17日にロサンゼルスで開催されたゲームショウE3において、Epic Gamesは『Gears of War 3』と『Bulletstorm』の2タイトルを特別デモルームとスペシャルイベントで展示しました。

『Gears of War 3』(販売:マイクロソフト、対応プラットフォーム:Xbox360)は「2011年に最も期待されているタイトル」のひとつです(『Gears of War 3』は、GameStats.comによるE3期間中の「人気ゲームトップ10」で1位を獲得しました)。会場では、マスコミやVIP向けに新たな5人協力プレイモード、「ビーストモード」が公開されました。ビーストモードでは、Gears世界における敵であるローカストを操作して、人類と戦うことができます。また、Xboxプレスブリーフィングで公開された4人協力プレイのデモでは、様々な新要素が発表されました。新たなプレイアブルキャラクターである女性のCOG兵士、「ディガー」グレネード、新たな敵ランベント、敵の腕をもぎ取るトドメモーション・・・等々。Best Shooter, Best Xbox360 Game, Best Action Game, Game of Show等の数多くのメディアが、『Gears of War 3』をE3のベストゲームにノミネートしています。

GamesRadar.com:「プレイヤーが悪役となり、”イイ者”たちに立ち向かうビーストモードは期待を裏切らない出来だ。実際のところ、予想していたよりも遥かに奥が深い。全部のキャラを一通りプレイしつくしても、ゲームプレイの中毒性は折り紙つきだ。」

IGN.com:「『Gears of War 3』が楽しみでならない。ビーストモードを少し見ただけだが、すっかり虜になってしまった。自分がティッカーになって、何も気づいていないCOG兵士に忍び寄り、目の前で爆発してやることの興奮を思うと、今年のE3でそれに匹敵するものはほとんどなかったと言える。」

1up.com:「敵を吹き飛ばし、八つ裂きにし、蜂の巣にして、叩き潰し、なぎ倒す・・・シングルプレイヤーモードもマルチプレイヤー同様に進化しているとしたら、とても楽しみなソフトになるだろう。」

『Bulletstorm』はEpic Gamesの子会社であるPeople Can Flyによって開発中のタイトルで、Xbox360、Playstation3、PC向けにEAから発売を予定しています。『Bulletstorm』もE3を訪れたメディアや参加者に大きな興奮と印象を残したようです。E3でのプレイアブル出典では、プレイヤーが本ゲームの特徴である「スキルショットシステム」を体験することができました。スキルショットシステムでは、敵を様々な「クリエイティブな」方法で始末することでポイントを稼ぎ、新たなアクションをアンロックしてハイスコアを競うことになります。『Bulletstorm』は多くのBest Shooter、Best Multiplatform Game、Best FPS、Best of Showアワードにノミネートされました。

1up.com:「『Bulletstorm』は方向性がはっきりしているし、シリアスになりすぎていないのが素晴らしい。優れたFPSタイトルとなるための最短距離を進んでいる。フレームレートも安定しており、豊富な死亡モーションと美しい背景が用意されている。もっと多くの武器や敵、ボスを見るのが楽しみだ。」

The Escapist:「おバカで楽しい時間。シリアスになりすぎず、しゃれていて創意工夫に満ちており、思わず吹き出してしまうこと請け合い。とにかく何かをぶっとばしたいような気分の時には、『Bulletstorm』がぴったりだ。」

AOL Big Download:「シングルプレイヤーモードがメインだとしても、『Bulletstorm』は既に我々の新しいお気に入りシューターになりそうな雰囲気だ。」

どちらのゲームもアンリアル・エンジン3のパワーを活かして、それぞれの形でスリリングなアクションとゴージャスなグラフィックをお届けします。最新情報はhttp://twitter.com/gearsofwar3 http://twitter.com/bulletstormでチェックできます。


■Unreal Development Kit Beta、2010年5月バージョンをリリース

2010/5/25  Epic GamesではUDKコミュニティに無料で最新バージョンをご提供しています。アンリアル・エンジン3の無料バージョン、アンリアル・ディベロップメント・キット(UDK)の最新バージョンであるUDK May 2010 Betaが公開されました。
最新版のUDKは下記のサイトからダウンロード可能です:http://www.udk.com/download

また、UDKを利用した新作ゲーム、アプリケーションはhttp://www.udk.com/showcaseにアップされています。こちらも是非チェックしてみてください。

Angels Fall First: Planetstorm』は宇宙と地上を舞台とするマルチプレイヤー向けSFウォーゲームです。巨大な宇宙船をファーストパーソンビューで操作し、戦闘機や降下艇を発進させて敵の船へと乗り込んだり、歩兵や戦闘車両、航空機により地上戦を展開します。

Bounty Arms』はクラシックな横スクロール型3Dアクションゲームです。銀河を舞台に様々な敵と戦い、味方を集め、隠された扉を見つけてキャラクターや武器をパワーアップしてください。

Hazard: The Journey of Life』は一人称視点での、哲学的・探索型パズルゲームです。このゲームには決まった目的はありません。ゲームの世界について知り得たことをベースに、プレイヤーが自分でゴールを設定するのです。

自分が作ったものを世界中の人々に見てもらいたいと思いませんか?
あなたの作品をProject Show-Off forumsで発表しましょう。

UDKをビジネスに利用するための商用ライセンスを購入することも出来ます。
http://www.udk.com/licensingを御覧ください。簡単で安全です。

今月のベータリリースで追加された様々な新機能や改善ポイントは、下記で御覧いただけます。
http://udk.com/news-beta-may2010.html

より詳しいドキュメントやコードのサンプル等は、Unreal Developer Network(UDN)で入手できます。
http://udn.epicgames.com/Three/DevelopmentKitHome.html

コミュニティリンク: 
UDK LinkedIn ユーザーグループ:http://www.linkedin.com/groups?gid=2493123
Facebook上のUDK:http://www.facebook.com/pages/UDK/183744733429


「Unreal Japan News」次回は、最新の採用事例をお伝えします。

著者紹介
河崎高之 エピック・ゲームズ・ジャパン代表
《土本学》
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