■リラックマがiPhone初登場
まずイマジニアからはiPhoneに初登場となる「リラックマ」が紹介されました。お馴染みのリラックマはサンエックスが世に送り出したキャラクターで、そのほのぼの感が共感を呼び、20代~30代の特にOL層に人気を集めました。今年で7周年を迎え、その人気は10代にも広がりつつあります。7周年に合わせて各社から記念のグッズが登場する中の一環でのアプリになるそうです。
会場にはリラックマ(iPadを持ってます) | 7周年を記念して | リラックマと触れ合うアプリ |
イマジニアの藤林麻衣氏から紹介があったのは2つのアプリです。まず『リラックマ タッチ』は、タッチの動作でリラックマと触れ合う事の出来るアプリ。触る事で反応するリラックマの可愛さに癒されます。会場では実演が行われましたが、撫でると照れたり、足を触ると嫌がったり、そんなリラックマの様子がとっても愛らしいアプリになっていました。こちらは7月下旬から無料で提供されるとのことですので要チェックです。
もう一方の『リラックマ フォト』は、写真とリラックマを合成して遊べるアプリです。人の顔を撮影して合成すると、リラックマと一緒に写ったような写真を自動的に生成してくれます。様々なフレームが用意されていて、タッチで変更できます。作った写真はアルバムに保存できます。こちらは7月下旬から、350円で販売される予定です。
藤林氏は「iPhoneの市場は無視できない規模になっていて、特に女性ユーザーの増加を実感しています」とコメント。イマジニアとしてこの市場に積極的に取り組んでいく事を明らかしました。また、イマジニアといえば実用系のソフトに強みを持ちますが、教育系や受験やビジネスで使えるようなアプリもどんどん展開していくということでした。
今後もiPhone向けは注力 |
■女性ユーザーの増加にカプコンは・・・?
続いて登壇したのはカプコンでモバイル事業を担当する水上太介氏。カプコンの概要やこれまでのiPhoneゲームを紹介。そしてこれまでのタイトルについて「男性よりのコンテンツが多い」「カプコンの主要IPタイトルが多い」と指摘。女性ユーザーの増加やライトユーザーの増加にも対応しなくてはと述べ、新タイトルの動画を上映します。
これまでのタイトル | そして課題 | 登場するのは・・・ |
スクリーンに流れたのはサンリオが世界に誇る人気キャラクター、ハローキティです。本作はカプコンが国内での販売を担当する作品となります。
『ハローキティのパラシュートパラダイス』(仮称)はキティちゃんがパラシュートでゆっくり空を降りながら、リンゴを取ったり敵を避けたりして地上を目指すアクションゲーム。プレイヤーはiPhoneを傾けてキティちゃんを操作します。道中で取ったアイテムを使ってお部屋をカスタマイズする要素もあり、それを写真に収めて友達に送る事も可能です。
発売は夏を予定しているとのこと。
■電子書籍で原宿を世界に発信
佐々木俊尚氏の「電子書籍の衝撃」でも話題を呼んだ、電子書籍に力を入れる出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワン。同社は原宿の今を斬り取るiPad向け『Style from Tokyo』で世界に日本を広めようとしています。
Style from Tokyoを電子化 | グローバル展開 | その内容 |
『Style from Tokyo』は原宿で写真を撮り続けているファッションブロガー、シトウレイさんの同名のブログを電子書籍化したもの。シトウレイさんは約2年間、原宿で毎日写真を撮り、それをブログで公開しています。そんな原宿の今を斬り取って、世界に届けようというのです。
写真とテキストがスタイリッシュに並べられ、眺めているだけでも楽しくなりそう。文章は全て日英の2ヶ国語で書かれていて、海外での販売を意識した作りです。分かりづらいブランドや知名の説明も収録されているそうです。また、原宿の音を収録していて、まさに原宿を体験できるコンテンツとなっています。動画も収められています。
ピュアーを外部提供も | 全営業マンにiPadを配布したそうです | シトウレイさん |
ディスカヴァーでは今回使用した写真集用のテンプレートを「Discover Visual Reader」として外部にも提供していくとのこと。ご興味のある方はお問い合わせを。
■電通が考える新しい広告
広告代理店の電通からはクリエイティブ・ディレクターの杉友ジョージ壮氏とテクニカル・プロデューサーの鈴木教久氏が登壇。「iMixad」という新しい取り組みを紹介しました。
その前に、杉友氏は会場に「iPhoneとiPadを両方持ってる人?」と問いかけ。すると半数くらいの人が手を挙げました。また、「携帯を2つ持ってる人?」という問いかけでは1/3くらいの人が手を挙げていました。
さて、この「iMixad」は、2つの端末を組み合わせた広告、プロモーションの仕組みです。これは、「違うデバイスを繋ぐと、面白くて濃い表現ができるのではないか」ということで、「こんなもの作っちゃったんですけど」というようなノリで紹介してくれたものです。
iMixad | 2つのアプリで | ジャワティーが注がれる |
ただ、大塚食品の「JAVA TEA PARTY」で実際に使われていて、その映像が紹介されました。iPadがグラス、iPhoneが「JAVA TEA PARTY」のペットボトルとなっていて、注ぐようにするとグラスに注がれていくという何とも不思議なもの。それぞれのアプリはAppStoreからダウンロードして遊ぶ事が出来ます。
杉友氏は「何もiPhoneとiPadに限ったものではなく、Androidなども含めて、面白い手法を開拓していきたい」と話していました。
■WebデザイナーもiPhone/iPadアプリに挑戦
最後に司会進行も務めたAPPLIYAから、iPhone/iPadネイティブのObjective-Cでプログラムが書けないというユーザーに向けたOEMサービスが紹介されました。これは、HTML/CSS3/JavaScriptで書いたものを納品するだけでネイティブのプログラムにしてくれるというサービスです。これにより、ウェブデザイナーやプログラマしか抱えない企業でも容易にiPhoneに参入することができるようになります。嬉しい仕組みですね。