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【E3 2010】マイクロソフト記者発表会(前半)・・・コアゲーマーへのアピールを忘れないXbox360

6月14日にマイクロソフトは基調講演を行いました。「言動一致」そして「「言葉より行動」というモットーに、発表ソフトそれぞれには発売の日程と時期、そして動作可能であることが証明されました。

マイクロソフト Xbox360
METAL GEAR SOLID RISING
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6月14日にマイクロソフトは基調講演を行いました。「言動一致」そして「「言葉より行動」というモットーに、発表ソフトそれぞれには発売の日程と時期、そして動作可能であることが証明されました。そして何より注目を浴びたのはKinect。そのデモンストレーションによる説明が今年度のプレスカンファレンスの半分以上を占め、今までコアユーザーへのアピールが主だったマイクロソフト社のカジュアルユーザーへののコミットメントが見られるイベントとなりました。

マイクロソフトのプレスカンファレンス


緑一色に染められた会場で待つジャーナリストや今年一段に増えたブロガーが最初に見た開幕映像は『Call of Duty: Black Ops』でした。COD特有のファースト・パーソンで繰り広がる物語の設定を描いたムービーが流れました。これまでのデベロッパーInfinity Wardから交代して『Call of Duty: World at War』の開発はTreyarch社が手がけることになります。発表会ではマップパックなどのダウンロードコンテンツが全てXbox 360で先行発売さるマイクロソフトとアクティビジョンの独占契約が発表されました。この後、Treyarch社長Mark Lamia氏が直にデモをプレイして、待望の新作を披露しました。



この開幕を終えて、マイクロソフトの上級副社長Dom Mattrick氏がマイクロソフトの新しい目標を語りました。これまでコアゲーマーを対象にしてきたマイクロソフトが、任天堂のゲーム市場拡大の「Blue Ocean」マーケティングキャンペーンと同様に、10倍も100倍も一般層にユーザーを増やし、誰でもXbox360にアクセスできる未来を築く第一歩が2010年だと述べました。

しかし、一方でカンファレンスの前半はコアユーザーへのアピールを固める作戦のようで、『Halo Reach』『Fable 3』などの待望の新作や大手PC開発デベロッパーのCrytekなどタイトルを次々に発表し、Xbox 360でしか味わえない「ブロックバスター」(いわゆるハリウッド並みの大作)がこれからの展開に期待できると語りました。

続いて紹介されたのはKOJIMA PRODUCTIONSの小島秀雄氏が紹介され、インゲーム映像も入った『MGS: Rising』のデビュートレーラーが流れました。ゲームのセールスポイントはソードアクションで、敵を切りエナジーコアを抜き取る「斬奪」というゲームメカニックが紹介されました。また、スローモーションモードにも突入可能で、角度を変えて敵を自由自在にばらせれる爽快感あふれそうなアクションプレイが披露されました。最後に、主人公がスイカ割りをする場面観客から笑いを取ると共にスライス・アクションの可動性を明らかにしました。観客へ「What will you cut」と問いかけ、トレーラーが終了しました。



その次は、欧米で大人気の『Gears of War』の3作目の紹介で、今では有名デザイナーとなったCliff Blezenski氏 (通称「CliffyB」)が実際にプレイしながら4人オンライン対戦モードや敵の新しい種類を説明しました。新種の敵のデザインは「エイリアン」の映画シリーズの影響を受けているようで、主に引きちぎる攻撃方法でプレイヤーを攻めるようです。また、敵を攻撃するにつれて変形し、銃で飛び散った体の破片が分離して複数の新たなクリーチャーとなり、常に張り詰めた雰囲気が出ていました。グラフィック面に関しては、前作とはあまり変化が見られませんでしたが、Unreal Engineの活用がさらに洗練され、特にライティング・エフェクトが優れている印象でした。欧米では2011年発売と発表されました。



どうやら現制作者が新作を発表するようで、今度はピーター・モリニュー氏が直に『Fable3』を紹介しました。自由性を極めたアクションRPGとして知られているシリーズですが、今作では規模がはるかに拡大されました。プレイヤーは、出世の階段を上り、帝国を築くこと。革命で起こるか、公的に国民に選ばれて国の秩序を守るか、この道程で選んだ行動で物語がを多数多様に展開します。米国発売は10月26日と発表されました。



そして、マイクロソフトはアクティビジョン以外とも提携をとっており、現在もPCグラフィックの基準とされている『Crysis』を開発したデベロッパーのCrytekとの共同プロジェクト発表しました。インゲーム映像は見られませんでしたが、古代ローマが舞台と思われる、映画の「グラディエーター」の世界観を持っているようでした。デビュートレーラーでは暗く物騒なムードの中、戦い抜いてきた戦士を映してました。コードネームは「Kingdoms」で2011年発売との事です。

ハードコアゲームの紹介の閉めとして、Bungie社の待望の新作「Halo Reach」が登場しました。ほぼ10年間の歴史を誇るHaloシリーズは合計3400万本の売り上げがあり、オンライン対戦には290億時間が費やされていると語りました。タイトルの紹介のクリエイティブディレクターMarcus Letho氏は、まずユーザーのサポートに感謝の言葉を送りました。

そしてゲームをプレイしつつ説明をしました。空から降ってくる敵を一掃しつつ、以前と比べてそれぞれの場面でアクションが絶えない緊迫感迫った展開だと感じました。グラフィックは前作の『Halo 3』、また『Halo : ODST』より鮮明になり、爆発エフェクトが特にリアリズムを備え、また、ベタなアニメーションで知られているHaloですが、本作ではメーレー(物理攻撃)が派手で、アクション性を更に高めました。そしてゲームプレイもさらに多様性を持ち、ゲームキューブの『スター・ウォーズ ローグ・スコードロンIII』を思い出す宇宙対決が繰り広がりました。

今年度のマイクロソフトのプレスカンファレンスは前半・後半に分けられており、以上で最初のコア・ゲーマーへのアピールを終えました。しかし、コアゲーマー以外に注目されようと、タイムズ・スクェアでこのイベントが生放送が行われるなど、カジュアルマーケット重視なのは明らかでした。マイクロソフトのユーザーベースがはっきりと分かるプレゼンテーションでしたが、後半のまとめをお読み頂ければ、以前のマイクロソフトとは思えないほどイメージチェンジしているのがお分かりになられるでしょう。

続く
《オーラ・カイ》
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