人生にゲームをプラスするメディア

米国4月は前年比-26%の激減、ソフトは任天堂系がロングセールスの傾向

大作ラッシュの翌月、米国市場はどんな動きを見せたでしょうか。

ゲームビジネス 市場
大作ラッシュの翌月、米国市場はどんな動きを見せたでしょうか。

米国の調査会社NPDグループは2010年4月の米国市場の売上を集計しています。

総売上は7億6620万ドル(約766億円)で、前年比-26%。ハードウェア売上は2億4930万ドル(約230億円)で前年比-37%。ソフトウェアの売上は3億9850万ドル(約368億円)で前年比-22%。ハード、ソフト共にかなりの急落を見せています。

■ハードウェア売上
ニンテンドーDS:44万800台
Wii:27万7200台
Xbox360:18万5400台
プレイステーション3:18万800台
PSP:6万5500台

ニンテンドーDS、Wii、Xbox360……という順位は先月同様ですが、いずれも台数は大きく下がっています。

トップを取ったのはニンテンドーDSですが、70万→44万と-26万台のダウン。Wiiも先月同様の2位をキープするものの、55万→27万と-28万台となっています。Xbox360は33万→18万と-15万台で、2月から減少傾向が継続。プレイステーション3は31万→18万で-15万台。こちらも先月、今月と減少しており、HD機はどちらも右肩下がりのグラフを描いています。PSPは11万→6万台と他のハードと同様の傾向です。

■ソフトウェア売上
1 Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction (Ubisoft Montreal/Ubisoft, 360), 486,100
2. Pokemon SoulSilver (Game Freak/Nintendo, NDS), 242,900
3. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo/Nintendo, Wii), 200,300
4. Pokemon HeartGold (Game Freak/Nintendo, NDS), 192,600
5. God of War III (Sony Santa Monica/SCEA, PS3), 180,300
6. Wii Sports Resort (Nintendo/Nintendo, Wii)
7.Battlefield:Bad Company2 (DICE/Electronic Arts, 360) 166,000 (Note: Microsoft-released figure)
8. Wii Fit Plus w/ Balance Board (Nintendo, Wii)
9. Just Dance (Ubisoft Paris/Ubisoft, Wii)
10. Super Street Fighter IV (Capom, Dimps/Capcom, PS3)

ソフトウェア部門のトップ10、今月からNPDは1~5位までの売上本数しか公開しなくなりました。任天堂系ハードのソフトは10本中6本。うち5本は任天堂製となっており、Wii・ニンテンドーDS市場の強さが目立ちます。

1位は『スプリンターセル コンヴィクション』で初登場48万本。先月のトップである110万本と比べてしまいがちですが、48万本は立派な数値です。

2位は『ポケットモンスター ソウルシルバー』で102万→24万本。『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の同門対決は、先月に引き続き『ソウルシルバー』の勝利となりました。

3位は『New スーパーマリオブラザーズWii』、45万→20万本。ロングセールスとなっており、任天堂系ソフトの面目躍如といったところでしょうか。

4位は『ポケットモンスター ハートゴールド』で、76万→19万本。両バージョンあわせて43万本で、数値的には2位相当です。

5位は『God of War III』、110万→18万本。プレイステーション3陣営としては期待の独占タイトルだけに、今後の数値が注目されます。

6位は『Wii Sports Resort』、トップ10圏外→6位の復活劇。

7位の『バトルフィールド:バッドカンパニー2』のXbox360版は82万→16万本(数値はマイクロソフト発表)。先月に引き続き、マルチタイトルのFPS(一人称シューティング)はXbox360版が優位の傾向です。

8位は『Wii Fit Plus』、トップ10圏外→9位→8位とじわじわランクアップ。

9位は注目作『Just Dance』。サードパーティ製のWiiゲームとしては唯一のランクインです。

10位は『スーパーストリートファイターIV』のプレイステーション3版。同時発売のXbox360版はトップ10圏外になるも、プレイステーション3は10位に食い込みました。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. ポケモンはここで作られる!ゲームフリーク訪問記(前編)

    ポケモンはここで作られる!ゲームフリーク訪問記(前編)

  2. 任天堂が65歳定年制を導入

    任天堂が65歳定年制を導入

  3. 『テトリス』や『ドンキーコング』の作曲家が逝去、ゲーム音楽業界に大きな貢献残す

    『テトリス』や『ドンキーコング』の作曲家が逝去、ゲーム音楽業界に大きな貢献残す

アクセスランキングをもっと見る