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悪を封印、記憶喪失、選ばれしもの……海外ゲーマーが指摘するありがちストーリー

ありがちなゲームのストーリーが消える日は来るのでしょうか。

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ありがちなゲームのストーリーが消える日は来るのでしょうか。

海外ゲームサイト1UPは「そろそろなくなりそうなゲームのストーリーベスト5」という記事を発表しています。

5位:封印された悪
「ゲームの国の人々は何事も使い捨てにしない。特に良い悪役に関しては。長期的に考えられない賢者達は彼に封印を施すことを考えるかもしれない。あなたがゲームのストーリーを考える作家で、これほど強力な存在がなぜ世界を滅茶苦茶にしていないかの言い訳を必要とするなら本当に便利だ」

4位:世界を救う
「基本は“あなたは世界を救えるただ一人の人です!”だが、“あなたは姫を救えるただ一人の人です!”によって影が薄れた。
少なくとも、お姫さまものは風変わりで面白く、『Braid』のようにひねりを効かせることでシェアを得る。
惑星や宇宙を救うのはやりすぎだ。それが適切に動機づけられるなら、“ペットのカエルを救い出すこと”でも感動できるだろう」

3位:選ばれしもの
「あなたは特別な生まれ。そう!最後の皇子であり、遺伝子工学で作られたスーパー兵士の生き残りなのだ。
主人公がストレートに救世主でなくても、注意を引くことは可能だ。
『Half-Life』のゴードン・フリーマン(理論物理学の博士)はそれを成し遂げた。
実際の所、不可能だったり奇妙でない方が魅力的だ。
狼男の血に感染していない男、そして古代の巻物に予言されていない男。
もちろんそれは退屈に聞こえるかも知れないが、我々はバットマンという男を知っている(註:バットマンは超能力や超パワーを持たないただの人間だが立派にヒーローである)」

2位:一時的な記憶喪失
「プレイヤーを馴染みのない世界へ放り込む時、彼らと同じくらいに不器用なキャラクターの視点が役に立つ。
彼は多分、新人であり、エイリアン世界へテレポートで放り込まれたようなものだろう。
あなたは世界のあらゆる細部を説明するための口実を必要とするだろうか?なら、話が始まる前に主役が確実に頭を打つようにすべきだ。
『ファイナルファンタジー』はよくこれをやるが、『Fallout』シリーズは代わりになる良い手段を提示した。主人公がシェルターの中に居たという設定により、みんなが知っている色々なことに関して尋ねても不自然ではないのだ」

1位:ショーペンハウアー的悪役
「対立はドラマのエッセンスであり、悪役は闘争の源としてイージーな存在だ。
白い髪と天使の羽根、“太陽破壊スフィア”の鍵を持った狂気の悪役は、宇宙が冷酷無情な場所であると理解した後に、何故に何も重要なものなどない世界に一撃を食らわせてやろうとするのだろうか?
我々の大部分には16歳を過ぎてからこれをやり遂げるだけのエネルギーがないようだが、これは世界を破壊して自殺しようとする超悪役よりも納得のいく動機付けだ」

1位はいわゆる「厨二病(自意識過剰及び劣等感からくる、痛い言動や思想)」的な悪役のこと。ショーペンハウアー的な厭世観を持ち、世界に絶望したからぶっ壊す!という悪役は古くさいので、もっとオトナで人間として感情移入しやすい悪役を用意しろ……というのが1UPの記者Scott Sharkey氏の主張であるようです。
《水口真》
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