海外ゲームサイトGameIndustryは「デベロッパー、任天堂にWiiウェアのサポートを求める」と題した記事を発表しました。
WiiウェアやDSiウェアといったダウンロードソフトに関わるデベロッパーたちには任天堂に対する希望が少なからず存在するようです。
Wiiウェア『Pong Toss』『Incoming!』をリリースしたJV GamesのバイスプレジデントであるJag Jaeger氏は「任天堂のプロモーションはまったく充分とはいえない」とコメントしています。
ニンテンドーDSiをノートやハガキのように使うDSiウェアとして話題となった『myNotebook』『myPostcards』を作ったNnoooのCEOであるNic Watt氏は「任天堂はWiiウェアやDSiウェアを周知させるためにもっとできることがある。人々がこれらのサービスを知るように継続してマーケティングを行うのは任天堂の義務だ」と語ります。
Jaeger氏は同じダウンロード系ゲームであっても任天堂タイトルとサードパーティ製タイトルには大きな扱いの差があると指摘。
「サードパーティ製タイトルは通常一週間広告されるが、『ポケモン』は何ヶ月も広告され続ける。タイトルが発表される土壇場になるまで、我々には通知が来ない。これではどんなプロモーションを企画するのも困難だ」
「アメリカの会社である我々はヨーロッパでのマーケティングに関し、経験もコネもなかった。我々のマーケティングは任天堂頼みだったが、プレスリリースの小さな宣伝には何の効果もなく、失望した」
そんな状況下ですが、任天堂ファンサイトによる評価は良質のゲームを発掘するのに大いに役立つといいます。
Watt氏は「あなたがどんなWiiウェアやDSiウェアを買おうかと思っている時には、数秒でゲームのレビューが載っているサイトを探すことができる」と指摘します。
ダウンロード系タイトルはまだまだメディアへの露出が充分ではなく、これをサポートするのも任天堂の仕事である、とするのが両氏の主張である模様。
WiiとニンテンドーDSiはライト層にも訴求するがゆえにネット接続率はまだまだ充分高くないようで、「手助けマイスター」制度が全世界で展開することも現状を改善するための任天堂の努力である、としています。
先日も英国任天堂がダウンロードキャンペーンを展開、オンラインマネージャーであるPolly Sherrard氏が「ダウンロード販売はパッケージ販売に取って代わるものではない」と発言、ダウンロード販売をより推進していく考えを明らかにしています。
2010年のWiiウェアとDSiウェアのテーマは、「デベロッパーと任天堂の両者がWin-Winになれるマーケティング」であるようです。
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