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イーフロンティア、「Shade 11」など最新3DCGツール群を発表

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イーフロンティア、「Shade 11」など最新3DCGツール群を発表
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3DCG作成ソフト「Sahde」シリーズを手がけるイーフロンティアは6日、記者発表会を開催し、自社ソフト群の最新版を公開しました。

会場では12月に発売予定の「Shade 11」のほか、3Dキャラクタの動きを編集する「POSER8」、リアルな風景を作成できる「Vue8」などが機能紹介され、互いに連携して使える点がアピールされました。

Shadeシリーズは86年に第1弾が発売され、累計出荷本数55万本を数える、国内シェア最大の3DCG作成ソフトです。個人クリエイターが一人ですべての作業を完結できるように、モデリングからレンダリング、アニメーションまで、必要な機能がすべて搭載されており、ホビー用途から映像制作、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、建築など、さまざまな用途で用いられています。

イーフロンティア・安藤健一社長Shade11のメイン画面(Win版)Shade11のパッケージ(BASIC版)


はじめに同社の安藤健一社長は、「11」は「つながる」をキーワードに、根本部分から大改造したと挨拶しました。その上で新機能の紹介のほか、「POSER8」や「Vue8」の紹介と「11」との連動、さらには次世代メタバースの「Avatar Reality」や、業務用CADソフト「SuperSoft II」など、ツールや企業を超えた「つながり」を披露しました。

「11」のパッケージは「Basic」「Standard」「Professional」の3種類に分かれ、Basicでは1万円、Professionalでは8万円と、前バージョン「10.5」より価格が約2割下げられています。入門者向けには形状作成機能、中上級者向けにはレンダリング機能、コンテンツ保護機能などが搭載され、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えました。

■Shade11の主な新機能(Basic/Standard/Professionalの機能)

・スケッチモデラー(B/S/P)

線画や写真をトレースして、左右対称の立体形状モデルが作れます。ラフスケッチをスキャナで取り込んで、特徴となる点をShade上でポイントしていくことで、簡単に立体化できます。犬や猫など、特徴を気に止めていない立体物を作成する上で、非常に効果的とのことでした。

下絵を取り込んで特徴点を設定し、簡単にモデル化できる


・フォトモデラー(B/S/P)

異なる角度から撮影された数枚の写真をもとに、テクスチャマッピングされた立体モデルを作成する機能です。ノートPCやオルガンなど、直線的な形状のモデル作成を簡略化できます。またレンダリング結果やテクスチャなどを、Photoshopなどを立ち上げることなく、Shade内で簡易レタッチすることも可能になりました。

複数の写真からノートPCをテクスチャ付きでモデル化


・ボリュームライト(S/P)

点光源、スポットライト、配光光源、面光源、線光源に「ボリュームライト」が設定でき、埃が舞う空間での光跡や、ステンドグラスを通過して色が変わる光跡など、空気感の表現力が大幅に向上しました。

ボリュームライトで間接光を再現


・ケージ(B/S/P)

ケージ(籠)状のポリゴンを作成して3Dモデルを包み、ケージの形状を修正することで、3Dモデルを曲げたり、ひねったりと、間接的な編集ができます。時間軸を設定してアニメーションムービーも作れます。

ケージ状のポリゴンで3Dモデルを囲み、ひねったりできる


・Google SketchUpファイル読み込み(B/S/P)

Google SletchUp(.skp)ファイルの読み込みに対応し、Google 3Dギャラリーで公開されている立体形状モデルをShadeに読み込んで利用できます。テクスチャマッピングやカメラの読み込みも対応し、ウェブ上の何万点というモデルを活用できます。読み込みだけでなく、.skpファイルへの書き出しも予定されています。

Google 3Dギャラリーから読み込んだシドニー・オペラハウス


このほかWindows7/Mac OS X 10.6への対応や、64bitアプリケーションの同梱、3Dプレビューの段階的表示によるレスポンスの強化、作成したファイルにパスワードが設定できる「ロックファイル」出力など、多数の機能改善・追加が行われています。

■ツール間の連携で真価を発揮

続いてキャラクタアニメツール「POSER8」と、景観作成ツール「Vue8」の紹介も行われました。POSER8は来年2月発売予定、Vue8は開発元の仏e-on社から海外版が発売されており、日本語版の発売は来年初頭が見込まれています。
 
POSERはライブラリから形状を選択するだけで、初心者でも簡単にキャラクタの3DCGアニメが作れるソフトです。写真を貼り付けて好きな人物を作ったり、自由に歩かせたり、走らせたりできます。音声データにあわせてリップシンクさせることもでき、医療用イラストからファインアート、漫画など、幅広いジャンルで使われています。

「8」ではユーザーインターフェースがシングルウィンドウとなり、より作業効率が増しました。ポーズとテクスチャにフル対応した新しいフィギュアも8点追加されています。ワードローブウィザードの追加で、男性用の衣服を女性キャラクタに着せたり、その逆といったことも可能になりました。ボディパートのつなぎ目を超えて、より自然な形で姿態を動かすなどもできるようになっています。

Vueは制止画・アニメーションの双方に対応する3D景観作成ツールで、多彩なライブラリからサンプルを選択していくだけで、実写クラスの3DCGが簡単に作成できます。映画、テレビ、CM、ゲーム、アート、建築など、さまざまなジャンルで採用されている、3D景観作成のデファクトスタンダートとなっています。

「8」のデモでは大気の様子や地形などをライブラリから選択し、カメラの高さを自由に変更したり、山の形状を自由に変化させる様が紹介されました。これまで難しかった、山肌を水平にくぼませるなども簡単にできます。山のモデルの中にサボテンのモデルを埋め込んでおき、山頂を削ってカルデラ風にして、中からサボテンの顔を出させる、といったデモも披露されました。

POSER8ではUIが一新されたVue8で山を手軽に造形3つのツールを連携して情景作成


なお、Shade11とPOSER8、Vue8は互いにファイルを共有できます。そこでVue8で景観、Shade11で建造物、POSER8でキャラクタを作成しておき、組み合わせて配置する、といった立体的な活用ができます。デモではPOSER8でキャラクタに走行アニメーションをつけ、Shade11に取り込んで何十体もコピーしてモブシーンを作ったり、Vue8上にShade11で作ったあずま屋と、POSER8で作ったキャラクタを配置するなどが行われました。

業務用CADソフト「SuperSoft II」(スーパーソフトウェア社)では、ShadeのCGエンジンが採用され、作成した図面データをもとにShade11のモデルデータに出力することも可能になりました。また次世代メタバース「Blue Mars」では、Shade11のメインメニューから選択するだけで、Shade11のモデルデータを簡単にBlue Mars向けに出力可能になりました。「Blue Mars」については、別記事でレポートします。
《小野憲史》

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