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【ゲームニュース一週間】レビューされないカジュアルゲーム、コアゲーマーに求められる役割

今週はWiiのレビューに関するニュースが注目を集めました。

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今週はWiiのレビューに関するニュースが注目を集めました。

米国の調査会社EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストであるJesse Divnich 氏によれば、「EEDARレビュースコア」において37%のWii用ゲームがレビューされないままとのこと。レビューされないゲームはカジュアル層向けのものであり、Wii用ゲームの全体的な品質は上昇しているとしています。

Divnich 氏によれば、カジュアル層向けタイトルがレビューされないという現象はプレイステーション3やXbox360でも起こっているとのこと。氏はこれらの機種でもカジュアル層向けタイトルが増えることでレビューされないゲームが増えていくと予想しています。

真の意味でのカジュアル層向けタイトルの強みは、楽しさが普遍的なことにあります。理屈抜きの楽しさがあるからこそカジュアル層に受けるのです。

しかし、売り上げという評価軸は全ての商用ゲームを計ることができますが、後世に数字のみしか伝えません。数字のみでは「よく売れた」ことは分かっても、「どのように面白かったか」までは伝わりませんし、「何故売れたか」という時代背景や考察と言った部分はなおさらです。
個人的にどう面白かったのか。どういう思い入れがあって買ったソフトなのか。売れた理由は何か。どんな時代だったのか。個人的な感想にしろ、メタな視点からの考察にしろ、面白さをまとめるドキュメントが残らないのはゲーム史的には決して良いこととはいえないでしょう。

ゲームが大きく変化する現在、コアゲーマーにもカジュアル的な視点が求められているのかも知れません。これまでのゲームとカジュアル層向けタイトルを比較できるのは、両方を知っているコアゲーマーのみ。評論家ではないことが逆に強みとなります。うまくいけば、歴史的な意義と個人的な思い入れの両方を含めたドキュメントを残せるかも知れないのです。客観的な視点と熱さを兼ね備えたレビュー。それはBlogやレビュー投稿サイトなど様々な場面で読む人の心を打つのではないでしょうか。
《水口真》
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