人生にゲームをプラスするメディア

『MADWORLD』開発秘話−「敵を殺すこと」と「笑い」を繋げるAI

注目作『MADWORLD』、その敵はどのように作られているのでしょうか。

任天堂 Wii
注目作『MADWORLD』、その敵はどのように作られているのでしょうか。

プラチナゲームズの英語版公式Blogは「MADWORLDの敵たち」と題した記事を掲載。「敵を殺すこと」と「笑い」を繋げるための開発秘話が明かされています。

『MADWORLD』には敵を殺す様々なバリエーションが用意されており、「信じられないくらいにフレキシブルで自由なシステム」を搭載。

「例を挙げましょう。お金で一杯のブリーフケースを敵に投げると、敵は空中に舞ったお金を手に入れようとしてお互いに争うでしょう。そこにJack(ゲームの主人公)が近づいてチェーンソーをスイングすればどうなるでしょう?ガソリンで一杯のドラム缶を投げつけたら?これらのケースを列車に投げ込んだら?」と様々なリアクションがあることを紹介。

これらのリアクションを見ることで「あなたがすぐに笑うことを保障」するが、いかに敵を殺すことと笑いを繋げるかという点において、敵のAIが重要な働きをしているとしています。

敵は弱くしてあるが、その理由は「敵を殺すことが面白いゲームで難度を上げるのは面白くなくなることに繋がる」ため。そのかわり、敵をどのように殺すかで評価が変わるシステムを導入しており「AIが異なった反応や笑える反応を見せるかも知れないので、できるだけ多くのポイントをゲットすることに焦点を当てる」遊び方ができるようにされています。

もちろん、高い難度を好む人もいるため「grunt leaders」と呼ばれる強力な敵を用意。これには特殊なAIが準備されており、真剣なチャレンジを楽しむことができるようになっています。このゲームには大別して「grunt」「leader」「boss」の3タイプのAIが用意されており、ステージを遊ぶたびに様々な変化が見られるようになっていて、「私たちはあなたを忙しくすることを確認している」と締めくくっています。

先日公開された動画「MADWORLDスタジオツアー」では、お金に群がったり敵が倒されるのを見て笑ったりと「欲望丸出しの人間くさい挙動がAIとして盛り込まれている」というコメントが公開されていましたが、今回の記事で具体的なところがついに明かされた形。

ビジュアル面が注目されがちな『MADWORLD』ですが、屋台骨を支えているのは殺しと笑いを繋げるための確固たる設計思想である……といえそうです。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

任天堂 アクセスランキング

  1. 『あつまれ どうぶつの森』ホラーで有名な「アイカ村」が再び夢で登場……! 恐怖の島を体験せよ

    『あつまれ どうぶつの森』ホラーで有名な「アイカ村」が再び夢で登場……! 恐怖の島を体験せよ

  2. PS4・スイッチで美しい世界を旅できるゲーム10選!宇宙から古代まで幻想的な冒険に繰り出そう

    PS4・スイッチで美しい世界を旅できるゲーム10選!宇宙から古代まで幻想的な冒険に繰り出そう

  3. 【特集】リアルでも『ドラクエ』の勇者みたいになりたくて…「勇者ヨシヒコ」のロケ地に行ってみた。

    【特集】リアルでも『ドラクエ』の勇者みたいになりたくて…「勇者ヨシヒコ」のロケ地に行ってみた。

  4. 『マリオカート8 デラックス』初心者ドライバーが勝つための8つのポイント

  5. 『スーパードンキーコング』20周年記念と同時に、PC向け非公式ファンメイドゲームが12月に公開

  6. 『スプラトゥーン2』ブキの元ネタを徹底調査その1!シューター&マニューバー&スペシャルウェポン編

  7. 『スーパーマリオメーカー2』小ネタ20選!知っていればコース作りやプレイがより楽しくなるかも

  8. 恐ろしくも美しい“魔女”が活躍するゲーム8選! アクションにRPG、SLGとジャンルも多彩な活躍ぶり【特集】

  9. 【特集】『スーパーマリオ オデッセイ』小ネタ12選!知ればマリオの旅がもっと楽しくなる!?

  10. オススメの『シミュレーションゲーム』3選!定番の「牧場系」からリア充気分を味わえる「恋愛系」まで

アクセスランキングをもっと見る