人生にゲームをプラスするメディア

THQも厳しい業績発表、従業員を約600名削減

米国の大手ゲームパブリッシャーであるTHQは、2008年第3四半期(10月1日〜12月31日)の業績を発表しました。昨日はエレクトロニック・アーツの業績とリストラ策をお伝えしていますが、THQも非常に厳しい決算となりました。

ゲームビジネス その他
米国の大手ゲームパブリッシャーであるTHQは、2008年第3四半期(10月1日〜12月31日)の業績を発表しました。昨日はエレクトロニック・アーツの業績とリストラ策をお伝えしていますが、THQも非常に厳しい決算となりました。

四半期の売上高は3億5730万ドルで、昨年同期の5億0960万ドルと比較して大きく落ち込みました。利益面でも1億9180万ドルの損失となりました(昨年同期は1550万ドルの利益)。

社長兼CEOのBrian Farrell氏は「THQは年末商戦に向けて高品質のタイトルをリリースしましたが、厳しい市場環境の中で計画を達成することができませんでした。今後は注力タイトルを絞り込み、黒字化を目指していきます。また、景気後退期にあることを鑑み、1億2000万ドルのコスト削減を追加で行っていきます」とコメントしています。

THQは11月に今後の方針として(1)厳選されたタイトルに注力する(Saints Row 2、Red Faction: Guerrilla、Darksidersなど) (2)格闘ジャンルの強みを拡大する(WWEやUltimate Fighting Championshipなど) (3)ポートフォリオを改善して子供向けブランドの利益を拡大する (4)カジュアルゲームブランドの強化(ブロブやドローントゥライフなど) (5)オンラインマーケットの拡大に対応する を掲げています。

決算報告の中ではそれらが一定の成果を上げていることが報告されています。例えば『Saints Row 2』は260万本の販売とメタスコアで82点の高評価、『WWE SmackDown vs. Raw 2009』は400万本の販売と80点の評価、『ブロブ』も70万本の販売と81点の評価、スポーツゲームの『Big Beach Sports』も120万本の販売となっています。

財務面では既に一部タイトルの開発中止やスタジオの閉鎖などに踏み切っていますが、今後も従業員の約24% 600人の削減などリストラを進めていくということです。日本法人でも人員削減が行われている模様。
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 任天堂ミュージアムに行ってきました!

    任天堂ミュージアムに行ってきました!

  2. 去年最も売れたソフトは?ファミ通2003年間ランキングトップ100

    去年最も売れたソフトは?ファミ通2003年間ランキングトップ100

  3. ポケモンUSAの社長が交代

    ポケモンUSAの社長が交代

  4. 【CEDEC 2013】「飯野賢治は最後まで"ゲームクリエイター"だった」故・飯野賢治氏らが受賞したCEDEC AWARDSレポート

  5. なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る

  6. マリオの資産は1160億円―フォーブスのランキング

  7. 上・上・下・下・左・右……コナミコマンドで「Googleリーダー」に何かが起こる!

  8. AOU2009、カプコン出展タイトル公開『マリオパーティ ふしぎのコロコロキャッチャー』など

  9. 台湾のゲームユーザー数は人口の半分以上!?世界が注目する台湾ゲーム市場の実態に迫る

  10. はんじょう&愛の戦士がMCを務める「Red Bull Play」番組始動!ー第1回目は「よしなま」が『ELDEN RING』に挑戦

アクセスランキングをもっと見る