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『鉄道ゼミナール -大手私鉄編-』発売記念!向谷実×津田洋介プロデューサー、スペシャル対談

『鉄道ゼミナール -大手私鉄編-』発売を記念して、タイトーの津田プロデューサーと制作に当たった音楽館の向谷実氏によるインタビューをお届けします。二人の意外なつながり、向谷氏の鉄道ファン歴から、肝心のゲームの魅力、そして、早くの次回作への野望など、とことん語っていただきました。

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鉄道ゼミナール -大手私鉄編-
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『鉄道ゼミナール -大手私鉄編-』発売を記念して、タイトーの津田プロデューサーと制作に当たった音楽館の向谷実氏によるインタビューをお届けします。二人の意外なつながり、向谷氏の鉄道ファン歴から、肝心のゲームの魅力、そして、早くの次回作への野望など、とことん語っていただきました。



■鉄道ファンの向谷さんのファンの津田さん?

津田: 音楽館とコラボレーションしたかった理由のひとつは、向谷さんと仕事してみたかったんですね。

インサイド: 津田さんも鉄道ファンですか。

津田: いえ、鉄道ファンではないです。むしろカシオペアの向谷さんに興味があって。プロデューサーとして、鉄道ゲームのタイトーというブランドは貴重な財産だと考えています。そこでこのソフトを企画しました。他のプロジェクトを担当していた時から、なぜか向谷さんの名前が聞こえてくるんですよ。「向谷さんって、カシオペアの?」ってきくと、「そうみたいだね」って。向谷さんが鉄道ファンだと知ったのもその時です。鉄道ネタでDSの教養ソフトをやろうと考えた時に、これは向谷さんと仕事するチャンスだ、と。

向谷: 津田さんと最初にあった時は、カシオペアの話ですごく盛り上がったよね。

津田: 向谷さんを初めて知ったのは中学の頃、鳥取市民会館のカシオペアのライブに友人の中西君が行きまして……

向谷: えっ、あのときにいたの? 

津田: いえ、中西君が(笑)。彼の影響でカシオペアの「Mint Jams」ってレコードを買いましたよ。中西君から「俺たちもやろう。お前ベースをやれ」と言われて。やりはじめたら、カシオペアの桜井さんのテクニックに驚嘆しましたね。どうやってんだか、さっぱわからない。

向谷: あのころのミュージシャンは「鳥取で観客を集められたら一人前」って言われていたんですよ。

津田: 人口も少ないですからね。

向谷: コンサートが終わったあとね、みんな自転車で追っかけてくるの(笑)。「あぶないよ、あぶないよ」って心配しました(笑)。

津田: その中に中西君が居たかも知れない(笑)。それで、中西君に感想を聞いたら、キーボードの向谷さんが面白かったって。ずっとしゃべりっぱなしで。

向谷: 「司会屋実」って呼ばれていたんですよ(笑)。

津田: そのころから向谷さんに会ってみたかった。そういえばスーパーベルズさんと向谷さんはどういう感じで付き合いが始まったんですか。

向谷: なんかね、よく鉄道イベントに来てたんだよね。

津田: ミュージシャンとしてはつながりが見えないですよね。意外なコラボというか。なんで仲がいいんだろうと思ってました。

向谷: 鉄道で面白いイベントをやると、けっこうお客さんもいろんな層があって面白いんですよ。スーパーベルズのファン層と僕のファン層は違うしね。それがイベントで一緒になるから面白い。

津田: 向谷さんの音楽のファンには鉄道ファンが多いんですか。

向谷: いや、鉄道ファンはほとんどいないな(笑)。僕に付き合って鉄道ファンにならざるを得なかった人はいっぱいいると思うけど(笑)。

インサイド: 鉄道ファンの間では、まだインターネットが無くて、パソコン通信と呼ばれていた頃から向谷さんは有名でしたね。向谷さんの鉄道好きはニフティサーブの鉄道フォーラム(FTRAIN)で実名で書き込みしていらっしゃいましたし。

向谷: 僕は今まで、鉄道関係の趣味団体には一切入っていないんですよ。鉄道友の会にも入っていないし。FTRAINはゲストとして参加しただけ。いち鉄道ファンというスタンスでした。でも、そうしてよかったなと思うのは、組織っていろいろ変わって行くじゃないですか、その中で変わっていく組織に同化していく手間がかかるから。時代が移り変わるといろいろなメディアが出てくると、個人のほうが動きやすいですね。

津田: 昔から鉄道がお好きだったんですか。

向谷: 鉄道好きで何かを作りたいという気持ちはこどもの頃からあったみたい。中学の時は社会科部で活動したんですが、文化祭の発表内容がSLでした。SLの写真と音と、8ミリフィルムで撮影して「SLってすごい音するんだぜ」って。あのころから鉄道コンテンツを作ることが好きだったんだなあ。それがトレインシミュレータや業務用シミュレータや博物館のシミュレータになって、駅の発車メロディ制作、という現在につながってる。

津田: どうして鉄道マンにならなかったんですか(笑)。

向谷: だって、アイドルの追っかけだってアイドルにならないじゃない(笑)。

津田: マネージャーとして芸能界入りとかあるじゃないですか。

向谷: うーん(笑)。不条理かも知れないけど、追っかけて楽しむ行為が好きなんですよ。追いかけられる方になりたい人って、あんまりいないんじゃないかな。

津田: でも、鉄道が好きで鉄道マンになる人もいますよね。

向谷: そういう人もいる。それも楽しいと思うけれど、僕は外野で好きなことやってるから、いろんな鉄道会社に行けるんですよ。どこかの鉄道会社に入っちゃったら、その会社の仕事しかできないもの(笑)。

津田: ああ、そうか。浮気できないし(笑)。じゃあ、小さい頃からプロデューサー視点なんですね。

向谷: そんなこともないけど。

津田: でも、そんなに鉄道が好きなのにミュージシャンになったとは不思議。

向谷: だって僕、音楽家になるつもりなんて無かったし(笑)。

津田: え?

向谷: たまたまなっちゃったの。他にすること無かったし。

津田: 鉄道と音楽、どっちが好きって言われたら?

向谷: 鉄道が好き。

津田: えー(笑)

向谷: だいたい音楽なんて聴かないし(笑)。

津田: 尊敬する音楽アーチストは?

向谷: いないなあ。

津田: 尊敬する運転士?

向谷: いないよ(笑)

津田: 鉄道の分野も?

向谷: それはいますね。例えば新幹線を作った人。戦前の弾丸列車計画を考えた人もすごいと思うし、そのまま作っていたらTGVのように機関車方式になったものを、動力分散型の電車でCTC(列車集中制御装置)を組み合わせて、昭和39年に完成させた。すごいことですよ。テレビで、そういうドキュメンタリー番組も作られたりしますが、そういう流れって、要するに僕の世代、鉄道技術が革新した時の鉄道ファンが、いま、ビジネスで決定権を持つ年になってるんですよね。プロデューサーだったり、企業の宣伝部だったり。だからNHKから6時間もSLの生放送を作りましょうなんて話が来るんです(笑)。

■鉄道ファンの環境が変わった

《杉山淳一》
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