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【CEDEC 2008】宮本茂氏が特別賞を受賞!「CEDEC AWARDS 2008」発表授与式が開催

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【CEDEC 2008】宮本茂氏が特別賞を受賞!「CEDEC AWARDS 2008」発表授与式が開催
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CEDECの2日目となった10日午後6時半より、会場の昭和女子大学グリーンホールにて、CEDECとして初のアワード「CEDEC AWARDS 2008」の発表授与式が開催されました。これはゲーム開発者が技術的な功績について表彰するというもので、プログラミング・開発環境、ビジュアルアーツ、ゲームデザイン、サウンド、及びゲーム業界に対する貢献を表彰する特別賞の5つの賞が発表されました。

各賞の発表はCEDECアドバイザリーボードの担当者から行われました。

まずプログラミング・開発環境部門で選ばれたのは、カプコンの「MTフレームワーク」です。『LOST PLANET』を初めとしてカプコンの次世代機向けゲームを支えると共に、日本に置ける「ゲームフレームワーク」の先駆け的な取り組みによって業界に刺激を与えた事が評価されました。壇上に立った開発チームの伊集院勝氏は「カプコンはそれまで余り社内の技術的な挑戦を公表することはなかったのですが、ゲーム業界に活気が無くなっていると言われた時代に、なんとかしたいという気持ちで広く公開しました」と述べました。



次いでビジュアルアーツ部門です。こちらは『GT』『FF』『MGS』などフォトリアルを追求したゲームが並びましたが、その中で少し別の角度から評価された『ICO』が選ばれました。発売から約10年が経過しましたが、幻想的な光と影、空気感の描写は現在でも賞賛されるものです。SCEジャパンスタジオの上田文人氏は「当時は全く3Dの知識がなく、それがかえって既存の概念に囚われない成果を出すことに繋がったのかもしれません。今取り組んでいるプロジェクトはまだ先になりますが、これを糧にして頑張りたいと思います」と話しました。



ゲームデザイン部門にも『スーパーマリオブラザーズ』『ドラゴンクエスト』『ポケットモンスター』など世界を代表するような甲乙付けがたいゲームが並びました。この中で選出されたのは、絶妙なタイミング調整、綿密に構築されたレベルデザインから『スーパーマリオブラザーズ』でした。挨拶した任天堂の手塚卓志氏は「当時は今のような便利なツールはなく、マス目を引いてその上にドットを並べて、数ドットの調整をしていました。しかし環境は変わりましたが、どんなモノを生み出すかという世界に変わりは無いと思います。お客さんの事を考えながら、驚かせたり、怖がらせたり、そして安心させたり、そんな事を考えながら今もゲームを作っています」と話してくれました。



サウンド部門の任天堂です。選ばれたのはサウンドデザインとゲームデザインの巧みな融合として『ゼルダの伝説』シリーズです。登壇したのは任天堂音楽の顔とも言っていい近藤浩治氏です。「『ゼルダの伝説』の世界観を一言で言い表すのは到底無理ですが、あえて言えば何でもありの世界で、次々に現れる新しい世界を盛り上げようと音楽を作ってきました。音楽作りではリアルタイム、インタラクティブなアイデアに取り組んできました。『時のオカリナ』では敵にヒットした音は流れているBGMに影響されます。それにより爽快感を向上させています。これからもサウンドの技術やアイデアをゲームの面白さに繋げて盛り上げていこうと思っています」とコメントしました。



ここで各賞の発表が終わり、最後は特別賞です。司会を務めた、コーエー社長で、CESA副会長 技術委員会委員長の松原健二氏が「長年のゲーム業界における功績を称えるために特別賞を用意しました。世界中で尊敬されるゲームクリエイターと言えばこの人を置いて他にありません」と話すと会場はざわめき、スクリーンに映し出された「SHIGERU MIYAMOTO」の文字に歓声が起こります。映像で宮本氏のこれまでの作品や、最近の取り組み、そして期待される『Wii Music』などが紹介されます。

名前が呼ばれ舞台の袖から宮本氏が姿を現すと、これまでで一番大きな拍手と、控えめな日本という国で珍しく大きな歓声(文字通り)が起こります。



記念の盾を受け取った宮本氏は「ゲーム開発者の皆さんに選んでもらったということでとても嬉しく思っています。長年ゲームを開発してきて、最年長になってしまいそうですが(笑)、皆さんと一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。沢山の若い人たちがゲーム業界を目指したいと思ってくれるような素晴らしいゲームをこれからも作っていきましょう」と受賞の喜びを伝えてくれました。



ゲーム開発者が多く集まったCEDECで、予想外のゲストは多くの人を喜ばせたようでした。宮本氏は明日「どこから作ればいいんだろう?」という基調講演を予定しています。

豪華な3ショット 左から手塚氏、宮本氏、近藤氏



4部門の各ノミネート作品は以下の通りです。

プログラミング・開発環境部門
・「MTフレームワーク」・・・「ゲームフレーワーク」概念の実現と、その知識の普及
・『グランツーリスモ』シリーズ・・・物理などの数値シミュレーション技術と、環境マッピング等の描画技術の先進導入
・『バーチャファイター』・・・真の3D格闘ゲームを実現した、高度なモーション制御技術や、当たり判定技術など
・『ピクミン』・・・ゲームシステムとしての「群れ」制御技術
・『リッジレーサー』・・・テクスチャマッピング技術の先進導入

ビジュアルアーツ部門
・『ICO』・・・それまでにない光と影、空気感を持ったビジュアルの実現
・『グランツーリスモ』シリーズ・・・挙動のリアリティに負けない、高度なテクノロジーを駆使したビジュアル表現
・『ソウルキャリバー』シリーズ・・・世界トップレベルで認められたCG映像表現
・『ファイナルファンタジーVII 〜XII』・・・高精細CGをゲームの要素として取り入れることを可能にした技術
・『メタルギアソリッド』シリーズ・・・映画的であり、かつ優れてゲーム的な映像表現の実現

ゲームデザイン部門
・『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ・・・絶妙なタイミング調整と、緻密に構築されたレベルデザイン
・『ドラゴンクエスト』シリーズ・・・コマンド選択型RPGを、広く普及せしめたゲームデザイン
・『バーチャファイター』・・・3Dポリゴン格闘という新ジャンルを切り開き、リアルタイム3Dグラフィックスの可能性を示した
・『ポケットモンスター』シリーズ・・・伝統的な遊びのエッセンスを現代の環境上に再構成し、発展させた
・『モンスターハンター』シリーズ・・・オンライン・協力プレイをベースとした、緻密なバトルデザイン
サウンド部門
・『グランツーリスモ』シリーズ・・・実車からサンプリングした音源を、高度な数値計算によりリアルタイム処理する技術
・『実況パワフルプロ野球』シリーズ・・・大規模でインタラクティブなストリーミング技術
・『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』・・・サラウンドを高度に活用した高次元な音響効果
・『絶対音感オトダマスター』・・・様々なサウンドの入力認識技術
・『ゼルダの伝説』シリーズ・・・サウンドデザインとゲームデザインの巧みな融合

(Photo by 小野憲史)
《土本学》

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