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今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜

■Dreamhackを日本のビジネスマンが初視察――その理由

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今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜
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ソニー・ミュージックコミュニケーションズマーケティングオフィス 宮尾英水氏 ※クリックで拡大画面を表示


杉山 :ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)という会社名から推察すると音楽の会社かと思います。でも実はゲーム関係のお仕事も多いんですね。御社とゲームの関係について教えてください。

宮尾氏:確かにSMCはもともとソニーグループの音楽系の会社の1つです。音楽側の設備、たとえばソニーグループが保有しているCD・DVDプレス工場の営業、それに付帯するジャケットのデザイン等も手がけています。ゲーム事業のきっかけは、プレイステーションを立ち上げるときですね。メディアがCDだったので、音楽面の実績を活かすためでした。それ以来、ゲーム分野のさまざまな事業に関わっています。具体的にはゲームタイトルのパッケージデザイン、印刷、販促ツール制作、広告、イベント制作、オフィシャルWebサイト、各種グッズの制作、等々ですね。

杉山 :ゲーム産業のサポート役、といったところですね。そのSMCで宮尾さんはどんなお仕事をされているのでしょうか。

宮尾氏:いまお話しした業務のうち、主にWebに関する企画です。仕事柄、インターネットとゲームに関することについて情報を集めていました。そこでEスポーツですとか、対戦ゲームのイベントについて興味を持ちました。杉山さんの記事も読ませてもらってます!(笑)。

杉山 :ありがとうございます。なんだか照れくさいですね(笑)。

宮尾氏:海外の事例を調べると、LANパーティにしても、対戦ゲームイベントにしても、すごいことになっていると思いました。私は仕事柄、日本のゲームマーケットについてはある程度理解していましたが、“どうも海外と日本は違う動きがあるな、しかも違いが広がっているな”と感じています。

杉山 :そうですね。端的に言うと日本のゲームプレイヤーは消費者で、海外のゲームプレイヤーはプレイすることから別の遊び・イベントや競技を創り出しているような感じでしょうか。

宮尾氏:初めは韓国の事例を調べました。プロゲーマーの過熱ぶりは皆さんもご存じかと思いますが、きっとあれは特殊な例なんだろうと思いました。世界から見れば一部の国、地域で異様に盛り上がっていて、その理由はたとえばコンソール(TVゲーム)の発売がさまざまな理由によって非常に遅れたという事情もあったのでしょう、と。

杉山 :コンソールが無かったからPCが普及した。あるいはコンソールはコピーガードが堅いからPCを志向したなどの説もありますね。

宮尾氏:理由はイロイロ有るのでしょうが、韓国でのケースは特殊なんだ、と結論づけていたんです。そんなとき、米国でフェイタリティ選手(世界初のプロゲーマー)が現れたり、スウェーデンでDreamhackが人気だったりという情報も知りました。当初はこれらもお国柄だと思ったんですね。

杉山 :これはアメリカの特殊事情、こっちはスウェーデンの特殊事情、と。

宮尾氏:そうです。ところが、これらの特殊事情には共通点があります。それがLANパーティやEスポーツというキーワードで繋がっていました。たとえば海外ではゲームがスポーツになることについて日本ほど違和感を持っていないんですね。となると、本来の“遊ぶ、楽しむ”という様な語源を持つ『SPORTS』という言葉に、武士道と富国強兵のための体育教育のイメージを付加して日本語の『スポーツ』してしまったという、日本の方がむしろ特殊に見えてきました。日本が"ゲームプレイヤーのSPORTS文化"に乗り遅れている理由はそれかなと。今考えると、この辺はモロに杉山さんの文章に影響されているかもしれません。(笑) (注:『SPORTS』はもともと、ラテン語のデポラターレ(deporatare)を語源とし、遊ぶ、楽しむという意味。また海外では競技という意味でも理解されている)

杉山 :国内のEスポーツ関係の人々と共通の認識ですね。ところで海外のイベントはいろいろあります。その中で、なぜDreamhackだったのでしょうか。

宮尾氏:単純にタイミングです。Dreamhackが一番ということではなく、僕が海外取材に行ける時期とDreamhackの開催時期が一致していたからです。ESWCや韓国にも行きたい、WCGやCPLなど海外のトップクラスのイベントにはすべていきたい、その1番目がたまたまDreamhackでした。DreamhackはLANパーティとしては世界でもっとも大規模で、歴史もある。そこにも注目しました。

杉山 :今年の夏大会の期間は6/16-19ですね。全日程を視察されたのでしょうか。

宮尾氏:いえ、6/16-18までです。

杉山 :SMCの視察団(笑)は何人で編成されましたか。

宮尾氏:ゲーム関係の営業部門の部門長と、私の2名です。

■Dreamhackは国内のイベントだった

《杉山淳一》
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