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【Ninten Records】第4回 Super Mario Sound Collection(ニンドリ付録)

ゲームビジネス その他

今回は、ニンテンドードリーム2005年11月号の付録として付いてきたCD、「Super Mario Sound Collection」のレビューを書いてみたいと思います。

これはやはりマリオ20周年企画の一環で、本誌にはマリオの音楽を担当してきた近藤浩治氏とドラクエの音楽を担当してきたすぎやまこういち氏との対談なども載っていて、当時を知る人なら垂涎物の記事です。楽曲制作の裏話やこだわりなんかを読みながら実際にそのCDを聴けるんですからファンにはこれ以上無いサービスですね。

CDの内容は、「スーパーマリオブラザーズ1,2,3(FC)」「マリオワールド(SFC)」「スーパーマリオ64(N64)」「マリオサンシャイン(GC)」と、歴代の正統シリーズの人気曲をかき集めた72分となっています。非常に盛りだくさんで、今までCD化されていなかった(たぶん)サンシャインの曲も収録されるなどレア度も高いです。

ファミコンの三作については今まで何度もCD化されているため既にもっている人も多いと思います。音質も非常によく、ファミコンの音源がただのチープな音ではなく電子音楽の表現形態の一つとして当時完成していたのだなぁと感じさせる心地の良い音になっています。懐かしんだりBGMにしたりするのには言うに及ばず、集中してよく聴いても味わい深く十分に聴き手に応えてくれます。また、マリオ3に関しては矩形波などの基本的な音に加えてティンパニ(らしき)音が鳴っているなど、性能面での進化も見受けられます。

SFC以降の曲についてもハードが変わるたびに音源の性能が上がるのがよくわかって面白いです。ただこちらはCD化はされてもその後再販されたりすることがあまり無かったので、かなり久しぶりに聴くという人も多いのではないでしょうか。

まずSFCでは一度に出せる音の数が劇的に増えました。マリオワールドでは7音ぐらい同時に使っているのではないでしょうかね、和音がちゃんと表現できるので楽曲の幅が広がっています。また、ある程度なら好きな音色を鳴らすことも可能になったので、ちゃんと実際の楽器っぽい音が鳴っているのも特徴です。色々な楽器をつかって曲を展開できるようになったので、ファミコンと比べて一曲が長くなっていますね。

そして64になるとさらに楽曲の自由度が増します。一番特徴的なのは音色のリアルさが向上した事ですかね、SFCではなんとなく楽器っぽい音が鳴っていましたが64になると一気に音が鮮明になって楽器ごとの役割がハッキリします。また同時に鳴らせる音数も劇的に増えたためクラシックのような重厚感のある楽譜も演奏できています。ジャンルもSFCのころよりかなり幅広くなっていて、ゲームの世界観もより深く押し広げられているのが感じ取れます。

GCになるとさらにシンセサイザーっぽさが抜けて自然になっていますね。GCでは生で録音した曲をそのまま再生できたりと事実上音楽的な制約はなくなっていますが、アクション要素のあるゲームではカッチリとした演奏が必要になるためGCでも内部のシンセサイザーを使っているようです(詳しくはニンドリの対談記事をどうぞ)。

一時間超と再生時間の長いCDですが、どの曲も特徴的でゲームをプレイしたことのある人なら印象に残っているものばかり、全く飽きさせません。690円でこのCDが買えて対談記事が読めて、さらに最新ゲームの紹介記事も読めてしまうのですからお得度はかなり高いと思います。何にせよファン必聴のCDであることは変わりありません、今までゲームサントラを買ったことが無くても気になる人は本屋に立ち寄った際にチェックしておきましょう。
《土本学》

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