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【nintendoutside】 ゲームの原点?『レトロアタリクラシックス』

今回紹介するのは任天堂よりも前に、ゲームとういものを世の中に広めたアタリ社のゲーム集ソフトです。あるのはそれぞれ分かれて存在する10(リミックスも合わせると20)個のレトロゲームだけです。レトロとはいえゲーム選択画面時のBGMやタッチ機能を使っている事、無線によるマルチプレイヤー対戦が可能な所等は、ちゃんとニンテンドーDSの機能を使っているなと感じさせます。

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今回紹介するのは任天堂よりも前に、ゲームとういものを世の中に広めたアタリ社のゲーム集ソフトです。あるのはそれぞれ分かれて存在する10(リミックスも合わせると20)個のレトロゲームだけです。レトロとはいえゲーム選択画面時のBGMやタッチ機能を使っている事、無線によるマルチプレイヤー対戦が可能な所等は、ちゃんとニンテンドーDSの機能を使っているなと感じさせます。

基本的にはソロとリミックスの二つの構成で、同じゲームなんですがグラフィックが違います。やはりリミックスの方がグラフィックを一新したモードなんですが、ハイスコアがお互いに同じなので、どちらをやってもあまり変わらない気がします。

そしてゲーム内容なんですが、前に挙げてあるように10個のゲームが楽しめます。それぞれどんなものかを少しずつですが紹介してみましょう。

Asteroids…
全方向シューティングで、隕石やUFOの弾に当たらないように自機の障害物となる物を破壊していくゲームです。隕石は攻撃するとその大きさによって小さな隕石に分散し、レベルが上がるにつれて大きな隕石の数が増えるので、下手に大きな隕石だけを攻撃すると、画面中が小さな隕石だらけとなるので考えながら隕石を壊していく必要があります。立ち止まって壊す順序を考えてしまっていると、後ろから隕石にぶつけられてしまったりするので、考えながら行動もできる方にとっては、これはお勧めできます。

Breakout…
よくあるエアホッケータイプのブロック崩しで、昔懐かしい雰囲気をかもし出してくれるゲームです。こういったずっと続けられるようなゲームは、手放さない人が多いのではないでしょうか。

Centipede…
こちらのビームで壊せる障害物が多数あるので簡単かと思いきや、その障害物に隠れながらこちらに迫ってくる敵も、倒すと障害物に化け、一層奥の敵には攻撃できなくなるといった大変プレイヤー泣かせなシューティングゲーム。下の画面全体が自機の行動範囲で結構動き回れると思ってしまうのですが、何かに当たった瞬間ゲームオーバーになってしまうので、ワームのような形態からいきなり分裂して迫って来る敵がいたり、こちらの移動速度が物凄く速かったりですぐ死んでしまいますが、ある意味その難しさがこのゲームの楽しさを引き立てているといっても過言ではないですね。


Gravitar…
普通、惑星選択があるゲームとは行きたい星にカーソルを合わせればその星に行けるというのが一般的ですが、このゲームでは、自分が行きたい惑星までは自機を操って移動して行く必要があるのです。しかし悠長に宇宙を飛び回っていると、燃料がすぐ底を尽いてゲームオーバーになってしまうので、ある意味一面も行けずにゲームが終わってしまうという大変シュールなシューティングゲームでもあります。基本的には各惑星にある砲台を全て壊す事によって、その星はクリアという事になるのですが、地形は各惑星様々で、タイトルにも書いてあるように重力にも気を付けていないとすぐに地面に激突してしまいます。もしかすると、プレイヤーの一番の敵は重力と言ってもいいかもしれないゲームですね。

Lunar Lander…
上にあるGravitarの決められた地点に降りて、その降りられた回数を競う内容のゲームです。Gravitarに似てるとはいえ敵は一切出てこないので簡単かと思いきや、降りる地点には物凄い低速で、なおかつちゃんと足を下に向けていないと自機が大破してしまうので、ある意味Gravitarより難しいかも。基本的には赤くなっている指定ポイントの大きさで得点が違い、当たり前な話ですが狭ければ狭い程ポイントは高くなります。いかに重力に対して探査機の火力を調節し、バランスを安定させるかがキーポイントのゲームです。

Pong…
由緒正しきアタリ第一作目のゲームですので、はっきり言いまして画像、ゲーム内容共にあまりいいとは言えません。とはいえその古さが返って今時のゲームとはかけ離れているので、懐かしさでこれを好きになる方がいるかもしれません。ちなみにゲーム内容はよくある二人対戦型のエアホッケーです。

Missile Command…
空から降ってくる敵ミサイルに対して、いかに対抗ミサイルで迎撃できるかを競うゲーム。稀に敵ミサイルが無数に分かれたりと、不意打ちをくらってしまう事があるのでなかなか侮れない内容のゲームです。いかに早く、冷静に敵ミサイルを撃ち落とせるかがハイスコア達成の鍵になりますね。


Sprint…
上からコース全体を見下ろしたタイプの四人対戦レースゲームで、敵は基本的に障害物には当たらず、こちらのみコース上のオイル、壁、敵車に当たっただけで理不尽に緊急停止します。「よーし、こうなったら敵車に体当たりだ!」というよくある攻略法も一切利きません。加速減速をうまく使い別けて壁にあたらないように頑張れば、そのうち一位に勝てるかもしれません。ちなみにこの記事を書いてる私は二位になった事も、誰にも一周差をつけられなかった例もありません。

Tempest…
3Dの枠みたいな所を移動して、奥から出てくる敵を全滅させていくシューティングゲームです。シューティングといえば飛行機みたいなものを想像しますが、このゲームの自機は芋虫の形をしたもので、見た目からも内容からも一風変わったシューティングと言えるでしょう。

Warlords…
Sprintのような上から見下ろしたタイプの画面で、画面端四つにそれぞれのプレイヤーエリアがあり、各プレイヤーごとにある城壁とその城壁の周りで動かす事ができる盾を自分で操りながら、画面上を行き来する火の玉を盾で弾いて、誰よりも長く自エリアを防ぎきれるかを競うゲームです。簡単に言えば、エアホッケー四人対戦バトルロワイヤル版と言った感じでしょうか。

今回紹介したレトロアタリクラシックスのゲームの一つPong(エアホッケーゲーム)は上でも紹介している通り、アタリ社がアタリと名乗る前に作られたゲームですが、当時コンピュータに内蔵されていたゲーム、『スペースウォー』に魅力を感じていたノーラン・プッシュネル氏(後にアタリ社を創設する方)が、それを改良し機能を特化させた結果、フル装備のコンピュータに比べると安価で作れるというメリットを産み、そしてそれを元に作ったPongは片手でもできて操作が簡単という売り文句と同時に、当時としては革命的な価格だったのか売れ行きは良かったそうです。

アタリ社はその後『アタリVCS』というゲームハードの原点とも呼べるものを作っていて、ある意味ゲームの前世紀を知る上で、レトロアタリクラシックスは避けて通れないのではないでしょうか。

以上、レトロアタリクラシックスでした。
《土本学》
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