先月27日に発売された『バイオハザード4』の質の高さは多くの人を驚かせましたが、その開発にはAvid Technologyの発売するミドルウェア「SOFTIMAGE|XSI」が利用されたそうです。同社の公式サイトにてカプコンで本作のデザイナーを務めた平林良章氏がゲームのメイキングについて語っています。
「今回のプロジェクトで前作との大きな変更点であり、かつ最も挑戦的でもあったことは演出ムービー部分は全てリアルタイムで描画させていることです」と平林氏は述べています。この為には全ての要素をリアルタイムにシームレスに繋ぐ必要がありますが、その部分で「SOFTIMAGE|XSI」はデータ調節などに力を発揮したそうです。
また『バイオハザード4』では前作の10倍を超える膨大な量のデータを処理する必要があったそうですが、この部分でもデータ管理や制作した各要素を実機で即座に確認できるシステムが有用だったとのことです。
「Animation Mixerはデザイナーにとってはインターフェースが直観的で分かりやすく、プログラマーにとってはオープンで柔軟なカスタマイズ環境が準備されています。このため今回のような短期の開発期間でもディレクターが要求したスピードやクオリティをさらに超える形で作業を進めることが実現出来たのだと思います」。
《土本学》
この記事が気に入ったらフォローしよう
インサイドの最新の話題をお届けします