「充電セルフチャージャーS」という名前から推測可能なように、これは手動でレバーをグルグル回すことによって電気を作り充電してしまうという優れモノなのです。しかもゲームボーイアドバンスSPだけでなくニンテンドーDSにも対応しているのです。ホビーフェアの会場で好きなだけ『メテオス』をやりたいと考える私は早速この製品を注文しました(店頭には置いてありませんでした・・・)。
問題はこの製品がどのくらい使えるかどうかです。公式サイトには「3分間の充電で約20分(ライトOFF状態)ゲームをプレイ可能!」という風にか書かれています。しかし、元々この製品はGBASP向けですから、この記述はGBASPの場合だと考えられますし、バックライトOFFの状態で遊ぶのは困難な作業だと言えます。そこで、ここは実験してみるしかありませんね。間の悪い事に少し前にGBASPはプレゼントしてしまったので、ニンテンドーDSしかありませんが仕方ありません。他のスタッフが追記してくれることを期待します。
「充電セルフチャージャーS」は本体にACアダプタのポートに差し込む為のコードが付いています。本体には折りたたみ式のハンドルが付いていて、これを回します。回し始めるとDS本体のランプが一瞬オレンジに変わりまた直ぐに消えます。暫く回してもランプは光りません。まあこんなもんだと回し続けて1分少々経った頃でしょうか? 突然ハンドルが重くなり、ランプもオレンジで常時点灯するようになりました。本体内に電気を溜めているのでしょうか? ここから3分間気合で回すことにします。
グルグルグルグルグルグル・・・ストップウォッチの進みがやけに遅く感じられます。カップラーメンを作る3分よりも長い3分がこの世にはあるとは知りませんでした。「これで1分しかもたなかったらどうしよう」などという不吉な予感がよぎりつつも尚回し続けます。そうしているうちに3分が経過しました。どのくらい持つかどうかは遊ぶゲームによっても変わってくると思いますが、ここはDSをフルに酷使する『キャッチ!タッチ!ヨッシー!』にしてみます。
その結果『キャッチ!タッチ!ヨッシー!』では3分間の充電に対して3分48秒遊べることが分かりました。GBAの『MOTHER 1+2』では5分5秒遊ぶことができました。何度か試しましたが大体このくらいの結果でした。GBASPで試せないのが残念ですが、DSよりは長く持つのではないかと思います。バックライトをOFFにすればもっと長くなりそうです。
使用した感想ですが、ハンドルを回す手が疲れるのはもちろんそうなのですが、本体を持っておく方の手もかなり痛くなります。これが結構辛いところです。
結論としては、これを普通のバッテリー代わりに使用するのは少し無理があるかもしれません(DSに限っては)。この製品にぴったりなシチュエーションを考えましょう。例えば、ランプが赤に変わってバッテリーが切れそうだけど、あと少しでセーブ地点まで辿り着ける、そういう場面で、さっと取り出して接続してハンドルをグルグル回すのが正しい使用法だと思われます。危ない人と思われたくない場合は電車内など人の多い場所で決して使用しないことをオススメします。
充電セルフチャージャーS(ゲームテック)
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