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宮本茂氏がスミソニアン国立自然史博物館で講演

任天堂 GC

少し前にお伝えしたように、宮本氏がスミソニアン国立自然史博物館にて講演を行いました。「Games People Play」の講演者として、アイドスの技術部長のDoug Church、マジックザギャザリングの作者のRichard Garfield、司会としてコンビア大学でゲームデザインを教えるBernard Yee教授がと共に参加しました。

他のメンバーはスミソニアンの教育プログラムを支援しに来たのですが、会場の人々は宮本氏を見る為に居ました。スミソニアンの職員のCarol Bogashが他の講演者を紹介すると丁寧な拍手が送られました。しかし宮本氏の段になるとそれは雄叫びというか絶叫とも言うべき程の歓声が上がりました。

宮本氏は最初英語で、直ぐに日本語で通訳を伴って講演を行いました。「僕は元々インダストリアル・デザインをやるために任天堂に入社しました。新しいルービックキューブを作りたいと思ってました。特にコンピューターが好きというわけではないので、ゲームを作る事を想像したことはありませんでした」と最初に述べました。

宮本氏はインダストリアル・デザインはゲームデザインにつながったが、結局の所は運だったと言いました。宮本氏はパズルの玩具を作っていたのでゲームを作る事になってから最も重点を置いたのは相互性だったそうです。ゲームデザインをする際はコントローラーを持って、ユーザーはこれをどのように使いたいと思うだろうかと考えるそうです。

今の最も大きな関心事の1つはゲームを遊ぶ人とそうでない人の壁が段々と大きくなっている事だそうです。「10年前は誰もがゲームを遊んでいたのに、最近は複雑過ぎると感じる人が多くなった」と言います。「音楽や漫画のように新しいメディアに抵抗を覚える人が出るのは当然だが、ゲームの場合は20年も経っていながら、それが変わらない」。

宮本氏はこの事を何年間も考えていてシンプルなコントローラーが解決の道だと言います。「みんな一度コントローラーを持ってゲームを遊んでみて欲しい。しかし多くの人がゲームは複雑過ぎると感じます。だからN64ではLRボタンやアナログスティックで単純化しようとしました」

シンプルに戻るという努力の中で宮本氏はニンテンドー・ディーエスに焦点を置いています。最も好みのゲームはナムコの『Pac-Pix』だそうです。スタイラスでパックマンを描いて、それが画面上を動き回って敵キャラを食べます。プレイヤーは壁を描いてパックマンの方向を変えさせます。「ムービーもストーリーもありません。しかしとても単純でとても面白い」

宮本氏は多くのDSタイトルに関わっていて、あまり多くの詳細は明らかにしませんでしたが、E3で展示された潜水艦のデモに関わった事を述べました。宮本氏はシンプルなゲームを楽しんで作っていて、それは簡単な開発が可能なのと同時に、多くの開発者が熱中している派手なグラフィック、豪華なムービー、壮大なストーリーという傾向を破る事が出来ると思う、と言いました。

最後にE3で公開した『ゼルダの伝説』の映像を見せて講演は終了しました。既出の映像ながらも出席者の殆どが立ち上がり大歓声だったそうです。
《土本学》

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