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GC『ジャイアントエッグ』レビュー

任天堂 GC

10月9日に発売となるソニックチーム期待の新作、GC『ジャイアントエッグ 〜ビリー・ハッチャーの大冒険〜』のIGNレビューです。ストーリー解説部分は省いてあります。サウンドが酷評されているようですが、代わりにマルチプレイが大絶賛を浴びています。


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『ソニック』の作り手より、GCのためだけに作られた、むかむかするほどキュートで、カラフルで時に不思議な3Dパズルゲーム『ジャイアントエッグ 〜ビリーハッチャーの大冒険』がやってきた。いくらかのゲーマーは、このゲームを単純に見た目から判断し「子供っぽい」と無視しようとしてしまうだろう。確かに、『ビリーハッチャー』の陽気なテーマ、上達しやすいシステムは誰よりも子供ユーザーにアピールするだろう。しかし、このゲームを深く研究した人なら、ニワトリスーツやふわふわした動物の下に、十分なチャレンジや、立派なほどの深さ、そしてとても楽しいマルチプレイヤーモードがあることを発見するだろう。

・『ソニック』の作り手の新作3Dゲーム
・ビリーハッチャーや他の3人のキャラクターとなってプレイする
・暗闇に包まれた広大な世界に光を取り戻す
・おんどりスーツから始まり、卵を転がして敵を倒しなぞを解く。
・卵を孵化させ、敵に使うことのできる特殊能力を開放する
・ユニークなルールでの4人対戦モード
・プログレッシブ対応
・ドルビープロロジック2対応

(ストーリー解説略)
ゲームプレイ
ハッチャーは、アナログスティックで操作される。へんぴなキャラクターたちが楽しいステージを動き回るのは適度に直覚的だ。卵を転がしていないときは、走ること、ぶら下がること、ジャンプ、卵を孵化させようとすること、などができる。これは非常にシンプルで、易しい、しかしまったくこれでは不完全だ。実際には、ビリーは卵なくしては意味がない。幸いなことに、卵は豊富で、色のバラエティーがある--それらはすべて、それぞれ違った能力を開放するのだ。

卵をコントロールし使うところはとても歓迎でき、楽しさを持った深さがゲームに加わっている。楕円形状のオブジェクトを転がしていくプロセスは面白い、なぜならソニックチームは現実的物理システムを与えたからだ。ぐらついたり、壁を傾きつつ走ったり、正しい状況の下ではわれ、それに、そう、はじけて割れたりもする。卵の動きが完全に現実的だと言いたい訳ではない。ハッチャーは、高さを得るために卵をバウンドさせることができる。彼は、敵に向かって卵で突進することができる。敵に向かってヨーヨーのようにすることもできる。壁や岩を破壊することもできれば、木箱を粉砕させることも、後ろや真下にある隠された秘密を発見することもできる。プレイヤーはこれらのことを、ほとんどすべてのステージで行うことになり、これらの動きは大体ちょうどよく、やるのを楽しませてくれる。しかしながら、いくつかの不満な妨害点がある。1つめは、ハッチャーは時々卵のコントロールを失いやすく、プレイヤーは戻らなければならないことだ。2つめは、カメラシステムだ--ソニックチーム3Dゲームでの常の問題だが--時々邪魔になる。

いくつかのチャレンジは、確かに他のものより価値がある。ゲームの最たる目的である、クリーチャーを孵化させることは、しばしば謎解きでうまくまとまり、とても満足になりえる。たとえば、ハッチャーが火に覆われたスイッチにたどり着いたときには、ブルーウォーター・エッグを探し、エサを与え、育て、孵化させることになる--それは、誕生したときには、炎に液体をスプレーし、消すことができるのだ。卵にはいろいろなの種類があり、それぞれ違ったクリーチャーを持つ。ほかの謎解きは、あまり意味を成してはいない。たとえば、ドアは理由もなくロックされている。よくあるスイッチや、すべての卵を孵らせたあと、ようやくプレーヤーはステージ内すべての敵を倒すことでドアが開くことを発見する。目的を説明するヒントやガイダンスはないといってもよく、残念なことだが、私たちは、物語の舞台「モーニングランド」と同じように、暗闇に取り残されてしまった。

ビリーハッチャーのワールドは多様だが、目的は多かれ少なかれ同じである--正しい卵を探し、孵化させて進んでいく。ほかの事が何も起こらない、といいたいわけではない。ハッチャーは卵を使って、たとえば、浮いているコースタートレイルを横切ってころがしたり(?)、ステージからジャンプしたり、ボスを倒したり、ほかにもいろいろあり、これらのアクションはまったく楽しい。ただ、これらは以前見たことがある。つまりは、ほとんどのことは、ソニックチームがハリネズミゲームの中ですでにやったことである。結局、この繰り返しはいまだに面白いが、差別的ないくらかの成人のプレーヤーを切ってしまうだろう。しかしまあ、若いゲーマーなら気にも留めないだろう。

ビリーハッチャーのマルチプレイモードは、ただのおまけだと流されてはいけない。断じて。私たちにとっては、本当のことを言ってしまえば、シングルプレイよりも楽しかった。このモードでは、いろいろなアリーナで、時間内にできるだけ卵を孵化させるようにするものから、卵を育てそれで相手を踏みつぶすデスマッチ風のモードまで、いくつかの種類のゲームを行う。2人対戦は楽しい。4人対戦となると最高だ。コントロールはそのまま流れるようにスムーズで、卵を孵化させるプレイシステムは、大混乱のマルチプレイヤーにうまくマッチしているように見える。私たちは、このモードにトライした人なら、卵が崖から落ちてしまったり相手に奪われたりするにつれ、いつの間にか笑いころげ、対戦相手に叫んでいることに気づくだろう、とほぼ保障できる。


グラフィック
最近のソニックチームが作ったゲームには、「いつもの決まった見た目」がある。ビリーハッチャもそうだ。いいところもあれば悪いこともある。ゲームのスタイルは、私たちが好んでいるものではない。主人公や、彼が遭遇するクリーチャーは、デザインが悪いせいで『スーパーマリオサンシャイン』の住民たちにはかなわない。また一方で、ハッチャーはよくアニメイトされていて、彼をワールドの中で動かすのをなおさら楽しませてくれる。ロケーションは、明るく、トロピカルで、常に大きな海の近くや壮大な崖の端にいる感じだ。3Dエンジンは、遠景も確かに表示し、また、いつも安定して生らかなフレームレートであることを可能にしている。その上、テクスチャークオリティーはシャープで、ほとんどの任天堂自身のゲームより上だ。

ただ、まだ疑問を生じさせることが少しあるのだが、ソニックチームはドリームキャストのゲームを作っているわけではないことをわかっているのだろうかいないのか、ということだ。GCは、単純に、もっと上のヴィジュアルレべルにできる性能だ。ハッチャーのワールド自身、ポリゴン数やライティングが少ないし、カメラシステムは方向感覚を失わせる。

サウンド
だめ! だめ! だめだ! こりゃありえない。ビリーハッチャーのメニューインターフェイスでは、いつでも元気なミュージックがながれ、オプションが選択されたときはニワトリの「ケコッコー」の声が鳴るし。キャラクター自身子供じみてるわ、キャッチフレーズを幼くて不完全な声で叫ぶわ、ゲーム内音楽はまずびっくりさせ、次に耳を攻撃し、バカげた明るいメロディーが、耐えられなくなるまで何度も何度も繰り返されるわ、もう・・・ 少なくとも、卵のはじける音や、転がしているときのノイズなど、動きに伴うサウンドエフェクトのうちいくらかはまあ平均的だ。私たちのお勧めは--ミュートボタンを押すことだ。

比較して
ビリーハッチャーは、バカに見えるかもしれないが、座って少しプレイすれば、単純に気に入るだろう。私もそうだったし、今でもそうだ。私がはっきりと言いたいことは、知っていること、主人公が「ニワトリスーツ」を着ていて、"グッドモーニング!"といった耐え難いキャッチフレーズはだめだめだ。テーマが示唆するのは、ビリーハッチャーワールドのプレイシステムは正統派で、多くの卵を操作し、孵化させて、能力を使うことは非常に楽しいということだ。私にとってただ一つの問題は、アクションが繰り返しであるということだ--だがこの私が指摘する欠点は、若いプレイヤーなら気づかないだろう。

とはいえ、ハッチャーはみなの注意を引くほどの価値はある、それは非凡な経験を与えてくれるシングルプレーヤのためではなく、中毒的なマルチプレイヤーのおかげで、だ。このゲームでの、2人、3人、4人でのアリーナバトルは非常に楽しく、満足なものだ。やれば、はまるだろう。

いくつかの小さなシステム的・技術的欠点があるが、しっかりしたパズルゲームだ。マルチプレーヤーを試したり、あなたのコレクションに加える価値があるかを見たるため、一度借りたらいかがだろうか
点数 コメント
プレゼンテーション 6.0 ケコッコー!なぜニワトリがスタートボタンを押すごとにいつも出てくるんだ? シンプルメニュー、オプションは多くない。
グラフィック 7.0 ドリームキャストのゲームに見える。悪くはないけど、もっとできたはずだ。制作力がないように見える。
サウンド 4.0 死よりも悪いことがある。このゲームをボリュームを上げて聞くことがその一つだろう。
ゲームプレイ 7.0 欠点はあるが楽しいシングルプレイヤーモード。卵を使うことは素晴らしい。謎への挑戦。いくつかは繰り返し。へんぴなコントロール。カメラの問題。中毒的マルチプレイモード。
永続性 8.0 シングルプレイのことを忘れてしまった後でも、マルチプレイモードがあなたをつかんで離さない。
総評 7.7 平均ではない/10点満点
《OKOK》

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